「泡盛、県内依存脱却を」 沖縄公庫、焼酎と比較

2018/6/19 19:46
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沖縄振興開発金融公庫は「泡盛メーカーの現状と課題について」と題した調査結果をまとめた。九州の焼酎メーカーに比べ、沖縄の泡盛メーカーは価格競争が激しく収益性や生産性などで劣る。また県外への出荷割合が低く県内市場に依存していることから、同公庫は「積極的な県外・海外への販路拡大が不可欠」としている。

調査対象は同公庫の取引先のうち2004年度から継続して財務分析できる泡盛メーカー16社、熊本国税局管轄の焼酎メーカー約170社など。

16年度の売上高営業利益率を比べると、焼酎メーカーは8.7%で泡盛メーカーは2.4%。泡盛は価格競争が激化し販売管理費率も高いため、利益率が焼酎より低い水準にある。労働生産性も約半分にとどまる。

焼酎の九州以外への出荷量割合が63.3%(15年度)なのに対し、泡盛の県外出荷は15.5%(16年)。泡盛が県内依存型になっているのは、過当競争で値引きが激しく、県外出荷の際の営業経費などを吸収できる収支構造になっていないことなどが理由という。

泡盛メーカーを規模別にみると、売上高3億円以上6億円未満の中規模グループは04年度から16年度にかけて売上高が53.1%減と大きく落ち込み、11年度からは営業赤字が続く。沖縄公庫はこの規模の酒造所について「コアな消費者層が少なく、近年の泡盛離れの影響をもろに受けている」と分析している。

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