2018年7月22日(日)

鉄鋼連盟会長「貿易秩序崩壊を憂慮」米中摩擦で

環境エネ・素材
2018/6/19 19:42
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 日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は19日の定例記者会見で、米国と中国が互いに輸入製品に対する新たな制裁関税を打ち出したことについて「貿易戦争が激しくなると、貿易秩序そのものが崩壊する。非常に憂慮すべき事態だ」と語った。

19日、都内で記者会見する日本鉄鋼連盟の柿木会長

 トランプ政権は6月中旬、中国の知的財産権侵害への制裁措置として、500億ドル(約5兆5千億円)分の中国製品に25%の追加関税を課すと発表。中国も同等の追加関税措置を打ち出した。鉄鋼は両国の追加関税措置で対象外だが、柿木会長は「日本から輸出する鉄鋼を使った分野が対象に含まれることが予想される。間接的な影響があるだろう」と述べた。

 一方で、米国が3月に中国や日本などから輸入する鉄鋼に25%の追加関税をかけたことについて「(日本の製品では)大きな影響は出ていない」と分析。米国では代替調達が難しい鋼材が多く、米国側で追加関税を払って購入してもらっている状況が続いている。

 日本は米国に年間約200万トン弱の鉄鋼を輸出しており、米国が輸入する鉄鋼の総量の約5%にあたる。日本から鉄鋼を輸入する米国の企業は現在、品目別の除外申請を米当局に申請している。柿木会長は「除外申請は7月上旬ごろから認められるだろう。ただし、どの程度の規模で承認されるかは分からない」と話した。

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