2018年11月13日(火)

認知症、超音波で進行抑える 東北大が治験へ

科学&新技術
2018/6/19 19:33
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東北大学の下川宏明教授らは19日、超音波を使い認知症の進行を遅らせることを目指す医師主導の臨床試験(治験)を6月中にも始めると発表した。患者の頭部に超音波を当てて、原因となるたんぱく質がたまりにくくする。認知症を超音波で治療する治験は初めてという。

治験は軽度の「アルツハイマー型認知症」と、その前段階にあたる軽度認知障害の患者を対象にする。まず東北大病院で50~89歳の5人に対し、低い出力で超音波をあてて安全性を確認。その後40人規模に拡大し、1年半かけて効き目も確かめる。

アルツハイマー型は認知症のなかで最も多いタイプだが、根本的な治療法は見つかっていない。脳には血液中から老廃物が流れ出ないようにする特殊な構造があるため、血液を通しては薬の候補が患部に届きにくいという問題があった。

これに対し、超音波治療は血液を介さない。研究チームは軽度認知障害のマウスに超音波をあてると、脳に障害の原因となるたんぱく質がたまりにくくなったことを確かめた。超音波をあてると血管の拡張などを促す分子が分泌されるためとみている。

治験に向けヘッドホンのような器具を開発。患者の側頭部から、左右交互に超音波をあてる。超音波の出力はがん治療などで使われる出力より弱くするという。

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