翻訳の置きみやげ くぼたのぞみ

2018/7/6 14:00
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日本経済新聞 電子版
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ここ半年はノーベル賞作家J・M・クッツェーの最新作『モラルの話』の翻訳にかかりきりだった。7つの物語が手をつないで輪舞するような短編集で、全160ページにしては内容がとびきり濃い。クッツェーを訳すのは8作目だが、こんなに心に残る本はなかった。

登場人物はおもにエリザベス・コステロとその家族。『西遊記』の孫悟空さながら「分身の術」に長(た)けたクッツェーが創造したコステロは、オーストラリア出身で、…

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