2018年7月16日(月)

カウントダウン東京2020

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夢じゃない 陸上男子400リレーの金メダル
編集委員 北川和徳

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2018/6/20 6:30
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 1964年東京五輪で日本人が最も熱狂した種目はなんだろう。当時4歳だった自分にはほとんど記憶がないのだが、おそらく現在65歳以上の人の多くが、金メダルを獲得した女子バレーボールを挙げるのではないかと思う。では、2年後の東京で「東洋の魔女」のような存在となるチームはあるか? 希望も込めてではあるが、陸上の男子400メートルリレーに期待している。もし金メダルに輝けば日本のスポーツ史上で最高の快挙と呼べる。

 約1カ月前の5月20日、セイコーゴールデングランプリ陸上(大阪)で、2年前に世界を驚かせたリオデジャネイロ五輪の銀メダルチーム=山県亮太(26)、飯塚翔太(26)、桐生祥秀(22)、ケンブリッジ飛鳥(25)=が久々に結成された。37秒85で圧勝した。

男子400メートルリレーを37秒85で制した(右から)山県、飯塚、桐生、ケンブリッジ=共同

男子400メートルリレーを37秒85で制した(右から)山県、飯塚、桐生、ケンブリッジ=共同

現状で37秒台、全員が手応え

 日本記録は彼らがリオの決勝でマークした37秒60。シーズン前半でそれぞれが調整の途上、バトンパスも前日に合わせた程度の準備で臨んでいた。得意のバトンパスがスムーズでなかった部分もあり、それで37秒台が出たことに全員が手応えを感じた様子だった。「これなら日本記録はすぐ超えられる」(桐生)

 相手は代表チームではないが、2017年世界陸上100メートルの覇者、ジャスティン・ガトリン(米国)や15年にアジア出身で初の9秒台をマークした蘇炳添(中国)も出場していた。1走で山県が2人と同走、前半はリードを許すだろうと予想したのだが、鋭いスタートで先行し、その後も後続との差は開く一方だった。

 走力で強豪国に劣る日本の強さの秘密はどこにあるのか。手のひらを地面に向けてバトンを受け取るアンダーハンドパスの技術が挙げられる。無理な姿勢にならずにできるので、スピードが落ちにくい。しかも距離を稼げるように手を伸ばして受け渡しする。4人の100メートルのベスト記録の合計を持ちタイムとして計算すると、リオの決勝での日本は40秒38。これより2秒78速くゴールした。ジャマイカや米国(失格)を1秒以上も上回った。

 さらに山県のスタートと3走桐生のコーナーワークも見逃せない。2人とも担当区間に関しては世界トップクラスの走りができる。

 頼もしいのはリオ以降、メンバーそれぞれが走力をアップさせていることだ。桐生は9秒98の日本記録を樹立、日本人として初の9秒台に突入した。山県は10秒00、ケンブリッジは10秒08まで100メートルの記録を伸ばした。200メートルを主戦場としていた飯塚も17年に100メートルの自己ベストを一気に0秒14短縮する10秒08をマークした。リオ以前と比較して単純計算で4人合計0秒24も速くなっている。

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