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メキシコ熱い逆襲 臥薪嘗胆のオソリオ監督

2018/6/19 6:48
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優勝候補のドイツを破ったメキシコのオソリオ監督の場合、そのプロセスはまさに「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」を地でいくものだった。

W杯のプレ大会として昨夏に行われたコンフェデレーションズカップで、メキシコは2軍同然のドイツに1-4で敗れた。3位決定戦のポルトガル戦では判定に激高し、主審に詰め寄ったオソリオ監督は侮辱行為のかどで6試合のベンチ入り禁止処分まで受けた。

昨年12月の抽選会でドイツと同じ組に入ってからは、寝ても覚めても対独戦に思案をめぐらせた。メキシコのサッカーといえば小気味の良いショートパスの連続が崩しの常道だが、同監督はそれを棚上げし、カウンター攻撃に活路を求めた。

実行に移すにはサイドを疾駆できるイキのいい攻め駒が必要。眼鏡にかなったのが昨夏からオランダのPSVに移籍して急成長を遂げ、この日ドイツから決勝点をもぎ取ったロサノだ。

ボール保持に自信を持つドイツは両SBを高い位置にどんどん押し上げて攻撃に参画させる。最終ラインに常駐するのはフンメルスとボアテングのCBだけ。それだけ薄くしても平気なのは相手陣内深くまで攻め込む力があるからで、仮にボールを失っても攻め手がすかさず最初の守備者に切り替わるので、前でフィルターは十分に機能するという論法だった。

1年前の戦いから先発を6人入れ替えたメキシコはそこに鋭くメスを入れた。グアルダドら中盤の達者たちは奪ったボールを簡単に渡さない。トップ下のベラは1トップのエルナンデスと組んでバイタルエリアをかき回し、ドイツの守りの意識を中へ中へと絞らせた。その隙を突いてロサノ、ラジュンの両サイドは矢のように裏へ飛び出し、ドイツのSBを何度も置き去りにした。

殊勲者のベラを58分、ロサノを66分に代えたのも計算の内。そこまでに完全燃焼することを監督は要求していたのだ。この日のメキシコに模様眺めの文字はなかった。

ドイツが終盤、長身FWゴメスを投入してくるのも織り込み済み。最後は5バックで逃げ切りを図った。1つ前のアンカーに39歳のマルケスを投入したのも心憎い。栄えある5大会連続W杯出場を遂げた「レジェンド」に、ここで恥をかかせるわけにはいかない。緻密なカウンター戦術に浪花節まで織り交ぜて、メキシコの熱い大番狂わせは完遂された。(武智幸徳)

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