女児下敷きのブロック塀、建築基準法に適合せず
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大阪府高槻市は18日夜、記者会見し、市立寿栄小4年の女児(9)が下敷きになり死亡したブロック塀について、建築基準法に適合していなかったと明らかにした。高さが基準を超え、塀を固定する構造も備えていなかったという。

市によると、ブロック塀は幅約40メートルにわたり倒壊した。高さ1.9メートルの基礎部分と同1.6メートルのブロック部分があり、全体で同3.5メートルだった。高さの上限を2.2メートルと規定した建築基準法の施行令に違反するとしている。
また、高さが1.2メートルを超える場合に必要とされる塀を固定する設備もなく、同施行令に反するという。市はこうしたブロック塀が放置されていた理由について「詳細は調査中だ」と繰り返した。
ブロック塀の倒壊は過去の地震でも問題になった。1978年の宮城県沖地震では、18人がブロック塀などの下敷きになり死亡。これを受け、国は81年に建築基準法施行令を改正し、高さの上限を3メートルから2.2メートルに引き下げるなど規制を強めた。