東葉高速鉄道の前期、単独税引き益17%増
千葉県が筆頭株主の第三セクター、東葉高速鉄道(千葉県八千代市)が18日発表した2018年3月期の単独決算によると、税引き利益は前の期比17%増の25億5800万円だった。沿線人口の増加で運輸収入が増えたほか、支払利息が抑えられたことで3期連続の最高益となった。
売上高にあたる営業収益は3%増の163億円。八千代市で大規模マンション開発が相次ぐなどで沿線人口が増え、年間輸送人員は3%増の5570万人となり、過去最高を更新した。沿線に拠点を置く男子バスケットボールBリーグ「千葉ジェッツふなばし」の観客増も運輸収入を押し上げた。
営業利益は3%増の58億1600万円。鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対する有利子負債は18年3月末時点で2601億円残るものの、金利低下で支払利息は26億7200万円にとどまった。経常利益は5%増の31億2800万円だった。
19年3月期の税引き利益は、車両や電子機器の修繕費などが増える影響で27%減の18億7100万円を見込んでいる。