2018年7月18日(水)

アウディ社長を逮捕 独検察、排ガス不正関連で

自動車・機械
ヨーロッパ
2018/6/18 19:25
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 【フランクフルト=深尾幸生】独ミュンヘンの検察は18日、独アウディのルペルト・シュタートラー社長を逮捕した。複数の現地メディアが報じた。ミュンヘン検察は独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正に関連して11日にシュタートラー社長らを家宅捜索していた。2015年に発覚したVWの排ガス不正は主要子会社であるアウディの現役社長逮捕にまで至った。

逮捕された、独アウディのルペルト・シュタートラー社長

逮捕された、独アウディのルペルト・シュタートラー社長

 ミュンヘン検察によると逮捕は逃亡を防ぐためという。南ドイツ新聞によると、VWはシュタートラー社長が18日午前に逮捕されたことを認めた。シュタートラー氏は拘束されているという。

 シュタートラー氏には詐欺と間接的な偽装の疑いがかかっている。欧州市場向けに販売したディーゼル車が、排ガスを不正に操作するソフトウエアを搭載していたことの関連という。VWの排ガス不正では3リットルエンジンを開発したアウディが主要な役割を担っているとみられていた。

 シュタートラー氏は不正への関与を否定してきたが、関与が認められればアウディやVWへの打撃は大きい。同氏はVWの取締役を兼ねるほか、VWのヘルベルト・ディース社長が進めるVWグループの組織改革で高級車ブランドを統括する担当にも任命されている。

 15年9月に発覚したVWの排ガス不正問題では、発覚当時VWの社長だったマルティン・ヴィンターコーン氏が米国で起訴されている。VWは17年に米国で罪を認めたほか、ドイツでも今月13日に責任を認め、10億ユーロ(約1300億円)の罰金受け入れを表明していた。

 ミュンヘンの検察当局は先週、シュタートラー社長やほかの現役取締役の関係先を家宅捜索し、大量の資料を押収した。検察は「予備捜査」としているが、アウディに対し17年3月の本社や工場、18年1月の関係者宅など捜索先の範囲を広げてきた。先週の家宅捜索で対象者は20人に達した。

 VWの経営を監督する監査役会は18日、シュタートラー氏への家宅捜索などについて議論する予定だった。

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