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訪日外国人ら「情報足りない」 慣れぬ地震に動揺

関西を訪れていた外国人観光客にも動揺が広がった。JR大阪駅構内では18日午後、スーツケースやリュックを持った数十人の外国人が情報を求めて駅の案内窓口に殺到。慣れない地震の揺れに「パニックになった」との声が上がった。

米ハワイから旅行で訪れたレイ・メンドーザさん(28)は大阪市内のホテルで大きな揺れに跳び起きた。東京へ行くため大阪駅に向かったところで足止めされ、日本人の友人に「フェイスブックで英語の情報を流してくれるようお願いした」という。ただ交流サイト(SNS)上の情報は断片的で「正確な情報がほしい」と嘆いていた。

大阪・梅田のホテルで被災した英国人のコリー・トゥさん(34)は「生まれて初めて地震に遭遇した。何が起きているか分からなかった」と声を震わせる。地震を伝える館内アナウンスは日本語だったが、翻訳アプリを搭載したスマートフォン(スマホ)を使って状況を把握したという。

カナダ人のブレット・ハングロイスさん(30)は昨夜大阪に到着し、新大阪駅近くのホテルで被災した。京都や奈良を一人で巡る予定だったが、駅のアナウンスは日本語が中心で電車の運行状況や街の状況などがつかみきれず、「身動きが取れない」と途方に暮れた様子。「ここでずっと待っていていいのかも分からない」と不安げだった。

地震発生を受け、大阪府はホームページの目立つ位置に日英中韓の4カ国語でそれぞれ「緊急のお知らせ」を表示。クリックすると各言語で「古いビルから離れるように」などと注意を呼びかけるページにつながるようにした。災害時に府などで構成する「多言語支援センター」では職員ら9人態勢で外国人からの電話やメールの相談に応対するなどしたという。

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