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国際大会初Vの車いすバスケ男子 東京パラへ弾み

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2018/6/19 6:30
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車いすバスケットボール男子日本代表が6月8~10日に武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京・調布)で行われた国際大会「三菱電機ワールドチャレンジカップ(MWCC)」で初優勝を果たした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで9位に終わっていた日本だったが、MWCCでは同6位のオーストラリアなど3チームに4戦全勝。リオ大会以降、トランジッション(攻守の切り替え)をキーワードにチームをゼロから再建してきた成果が形となり、確かな手応えをつかんだ。

MWCCで初優勝を果たした男子日本代表

MWCCで初優勝を果たした男子日本代表

切り替えの速さ意識

大会には日本、豪州のほか、リオ大会8位のドイツ、同11位のカナダが出場した。各チーム総当たりの3試合を全勝した日本は、10日の決勝で豪州と2度目の対戦。65-56で破って優勝を決めると、集まった約5千人の観客から大歓声が上がった。20年東京パラでも車いすバスケットが行われる会場で結果を残し、及川晋平ヘッドコーチ(HC)は「こうした大会で全勝するのは史上初では。自信にして次に進みたい」と興奮気味に話した。

4試合を通して日本のスタイルは明確だった。味方がシュートを放つと全員がすぐに守備へと意識を切り替え。相手コート上から車いすを密着させて動きを止め、ボール運びすら簡単に許さない。特に9日の豪州との1度目の対戦ではこのプレスが面白いように決まった。自陣で8秒以上ボールを保持するバイオレーションを何度も奪うなど、わずか44失点に抑え込む快勝だった。

「海外のバスケットは高さやサイズが武器で、守備はゆっくり戻るだけだった」と及川HCは語る。リオ大会でもチームを率い、体格で劣る日本が同じ土俵で勝負してもかなわないことを痛感。「日本にも世界で戦える武器が必要」と取り組んできたのが、運動量を生かしたトランジッションの早いバスケットだった。

主将の豊島(中)ら日本選手の走力は試合終盤まで落ちなかった

主将の豊島(中)ら日本選手の走力は試合終盤まで落ちなかった

全試合で守備からリズムをつかむと、攻撃では速攻から多くの得点が生まれた。センターの藤本怜央(34、宮城MAX)がゴール下でリバウンドを拾うや、フォワードの鳥海連志(19、パラ神奈川スポーツクラブ)やガードの香西宏昭(29、NO EXCUSE)らがスピードで相手を置き去りに。ロングパスからのレイアップシュートが何度も決まった。

体力強化が最終盤に生きる

3連勝で迎えた10日の決勝。日本に2度続けて負けるわけにはいかない豪州は目の色を変えてきた。1戦目の反省を踏まえ、持ち点「3」で機動力に優れた選手を3人スタメンで起用(車いすバスケットでは障害の程度に応じて持ち点が1.0~4.5点まで設定され、コート内の5人の持ち点の合計を14.0点以内にする必要がある)。プレスをかいくぐろうとの狙いだったが、日本は慌てない。上からプレスを仕掛ける時間帯だけでなく、メンバーを大きく変えて引いて守る時間もつくるなど「こちらから変化をして、相手にリアクションを取らせた」(香西)ことで主導権を渡さなかった。

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