「電車横倒しになるかと」激しい揺れ、通勤通学直撃
大阪府北部で震度6弱

2018/6/18 12:50 (2018/6/18 13:24更新)
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JR全線で運転を見合わせ、混雑するJR大阪駅(18日午前、大阪市北区)

JR全線で運転を見合わせ、混雑するJR大阪駅(18日午前、大阪市北区)

突き上げるような大きな揺れが通勤通学の朝を直撃した。大阪府北部で18日午前8時前、最大震度6弱を観測した地震。大阪府高槻市では登校中とみられる小学4年の女児(9)が犠牲となった。JRや地下鉄は発生直後から運転を見合わせ、駅周辺は立ち往生した乗客らでごった返した。「余震が不安」「いつ動けるようになるのか」。揺れに見舞われた人々は不安な朝を過ごした。

■40メートルにわたりブロック塀倒壊

震度6弱を観測した大阪府高槻市。激しい横揺れに遭い、市南部にある市立寿栄小学校のプールサイドにある高さ1.6メートルのブロック塀が約40メートルにわたって道路側に倒れた。同小へ登校中だったとみられる4年生の三宅璃奈さん(9)が倒れた塀の下敷きになり、搬送先の病院で死亡が確認された。

同小の向かいに住む男性(82)が地震発生後に同小を見に行くと、パトカーが数台到着し、警察官らが慌ただしい様子で現場の対応に当たっていた。「いつもたくさんの児童が通学する時間帯。まさか塀が倒れ子供が巻き込まれるなんて……」と言葉を失った。

プールの外壁が倒壊し、女子児童が死亡した現場(18日午後、大阪府高槻市の市立寿栄小学校)

プールの外壁が倒壊し、女子児童が死亡した現場(18日午後、大阪府高槻市の市立寿栄小学校)

現場はプールサイドの高さ約1.9メートルの壁の上に、ブロック塀が載っている構造。児童らの通学路という。警察官らが現場を調べる様子を近隣住民らが不安そうに見守っていた。

府内の他の学校でも避難や児童らの安否確認に追われた。大阪市北区の市立西天満小では登校していた児童約100人が校庭に一斉に避難。教諭らが登校していない児童の安否確認を進めた。児童らにけがはなかったが休校とし、地震発生から30分後には保護者らが次々と迎えに訪れた。

男性教諭は「子どもたちは地震で怖がっている様子だったが、保護者が迎えに来る頃にはだいぶ落ち着いていた」という。長女(11)を迎えに来た牛翠勤さん(39)は「これから仕事に向かう予定だったが余震も心配。娘を自宅に残しておけない」と困惑していた。

大阪市内の小中学校と高校、幼稚園、保育園は全て休校を決めた。登校済みの児童や生徒は学校で安全を確保し、保護者に引き渡す。大阪府箕面市でも小中学校20校が休校となった。

■「何が起きたのか」

大阪市の会社員の女性(24)は午前8時前、大阪市北区のJR大阪駅に到着した電車の車内で大きな横揺れに見舞われた。

「何が起きたのか」。車内は叫び声と携帯電話の緊急地震速報の音で一時騒然とした雰囲気に。けがはなく電車を降りたが「電車が横倒しになるかと思った」と、ぼうぜんとした様子で切符売り場の前に座り込んだ。

運休した地下鉄御堂筋線の江坂駅(大阪府吹田市)近くは、運転再開を待つ出勤途中の会社員らであふれた

運休した地下鉄御堂筋線の江坂駅(大阪府吹田市)近くは、運転再開を待つ出勤途中の会社員らであふれた

地震の影響で主要な路線が一斉に運転見合わせとなり、大阪駅構内は出勤途中の会社員や旅行者らで混雑した。

大阪市内の地下鉄も運転を見合わせた。地下鉄や私鉄が乗り入れる北浜駅(大阪市中央区)では周辺に会社員らが座り込み、不安な様子でスマートフォンを見つめた。

大阪府枚方市の女性会社員(48)は会社まで約8キロ離れているといい、「徒歩で向かうには遠すぎるし、どうしたらいいのか」と漏らした。

■ピアノずれる

大阪府北部に広がる住宅地も大きな揺れに見舞われた。震度6弱を観測した大阪府茨木市の主婦、神田和子さん(56)宅では朝食の後片付け中に「ドーン」という激しい横揺れに襲われた。本棚の中身が飛び出したほか、花瓶が倒れ、居間にあったグランドピアノが約50センチずれたという。

神田さんは「今まで経験したことのない強い横揺れ。立っているので精いっぱい」と声を震わせ、「阪神大震災の時よりもひどかった。揺れが収まっても生きた心地がしなかった」と話した。

震度6弱だった大阪府高槻市の会社員男性(54)は自宅マンションで車が激突したような激しい衝撃を感じた。室内は棚にあった食器やグラスが割れて散乱、書棚の本も全て落ちた。同市内の職場に出勤すると天井からの水漏れのため立ち入れない状況。社員は全員社外で待機しているという。

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