ネット依存症に専門外来 神戸大病院、ギャンブルも

2018/6/17 17:23
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神戸大病院は17日までに、インターネットやギャンブル関連の依存症専門の相談外来を開設した。スマートフォンや会員制交流サイト(SNS)へののめり込みが社会問題となる中、薬物依存対策などで培った知見を応用する。大学病院など大規模な医療機関に設置されるのは珍しいという。

神戸大大学院医学研究科の曽良一郎教授によると、ネットやギャンブル依存は薬物に比べて研究の歴史が浅く、日本では自己責任と見られがち。決定的な治療薬がないため、重症の場合は年単位の長期的な治療が必要としている。

相談外来は5月に設置。薬物やアルコール依存の研究が長い医師を中心に、臨床心理士や作業療法士ら計10人が対応する。心理テストやカウンセリングを通じ、日常生活に支障が出ているかを判定し、生活習慣の改善指導に重点を置く。入院を勧める場合や、病院以外の支援機関を紹介することもある。脳疾患の影響を調べる画像診断も導入する予定だ。

近年ではオンラインゲームのやり過ぎで日常生活が困難となる問題が世界的に深刻化し、世界保健機関(WHO)は「ゲーム障害」として新たな疾病に認定する方針。また日本では、政府がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備による経済活性策を掲げる一方、ギャンブル依存症の拡大を招くとの懸念が根強い。

曽良教授は「症状を自覚していない人もいて、潜在的な患者数は相当多いのではないか」と指摘している。〔共同〕

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