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悪くない「選手任せ」 スペイン・イエロ新監督
采配診断

2018/6/16 17:40
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前半、選手に指示を出すスペインのイエロ監督=沢井慎也撮影

前半、選手に指示を出すスペインのイエロ監督=沢井慎也撮影

「選手たちを誇りに思う。欧州王者を相手に2度追いついたのだから」。初陣を終えたスペイン代表のイエロ監督は、3-3のドローに終わったポルトガルとのライバル対決をそう評価した。

FWディエゴコスタの2得点で追いついた後、実際には両のポストをたたいて入ったSBナチョのボレーシュートで1度逆転しているが、終了間際に達成したポルトガルのロナルドのハットトリックに初勝利を阻まれた。

新監督がロナルド対策を講じた痕跡は特に見当たらない。「ロナルドのような選手を相手にするとこうなる。ボールは私たちの側にあったが、彼には一瞬のインスピレーションがあれば十分なのだ」と達観したようなことを言う。現役時代にスペイン代表やレアル・マドリードで活躍した元DFの、これは諦念のようなものか。

監督歴が白紙に近いイエロ氏の抜てきには、意外ないきさつがあった。ロペテギ前監督が同代表とレアルの双方と契約するという重婚にも似た不実を働いた。腹を立てたスペイン連盟のルビアレス会長が解任の断を下す。だが時間不足で後任の手当てがつかず、協会の強化責任者だったイエロ氏に白羽の矢が立った。

立場上「お国の大事」と迫られては断れない。日本の西野朗監督にも似たスクランブル登板。西野監督には3つの強化試合が用意されたが、就任がポルトガル戦の2日前ではできることは何もない。それを知る新監督は差し出口を控えて、みこしとして担がれるに任せている気味がある。

おそらく見た目以上に我慢強い態度であり、それが正道なのだろう。ロナルドの離れ業とGKデヘアの不出来が重なってのドローは、技能集団としてのスペインが隣国に勝ることを示した一戦でもあった。うまく運んでいるものに監督が要らざる手を加えては、かえって選手が迷惑する。

主将のセルヒオラモスが言っている。「監督はこの職にふさわしい人。でも監督交代で何か変わるわけではない」。DF出身監督としてはちと切ないが、たとえ決勝でポルトガルと再戦し、ロナルドにまた3点を決められても、4点を決めて勝てばよい。スペインはそういうチームなのである。(ソチ=阿刀田寛)

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