印TCS、M&Gプルーデンシャルとの契約拡大
印IT(情報技術)最大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が、英国金融サービス大手、M&Gプルーデンシャルとの業務委託パートナーシップ契約を約14億ドル(約1550億円)に拡大した。長引く低迷から同社を復活させる起爆剤となる。
TCSは1月、英保険大手プルーデンシャルの英国およびその他欧州における資産運用・投資信託部門であるM&Gプルーデンシャルと、400万件以上に上る生命保険や年金の顧客契約管理業務で6億9000万ドル(約760億円)の10年契約を交わした。
TCSは12日、新たに180万件の顧客契約を追加し、同契約を拡大したと発表した。TCSの声明によると、これで10年のパートナーシップ契約には5億ポンド(約730億円)相当が追加され、総契約件数は580万件となる。
同社はここ半年、数十億ドル規模の外部委託の受注が増えているため、今回の追加契約で売上高の伸びが一段と大きくなる。
同社は1月、生命保険と年金事業の管理で20億ドルの複数契約を米大手保険会社のトランスアメリカから受注したと発表した。2017年12月には、米調査会社ACニールセンから史上最高となる23億ドルの契約を受注した。
TCSは4月、一連の受注に後押しされ、今期の売上高の伸び率が2桁になるとの見通しを明らかにした。前年の売上高の伸び率は8.6%だった。
(ムンバイ=ニューズライズ)
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