BASE、渋谷に初の常設店 ネットからリアル新たな流れ

2018/6/15 12:10
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電子商取引(EC)サイト作成サービスのBASE(ベイス、東京・渋谷)は15日、初の常設店を東京・渋谷の「渋谷マルイ」に開いた。インターネットで衣類やアクセサリー、食品を販売する人が、実店舗で対面販売できるようにした。商品の認知度を高め、これまで取り込めていなかった消費者の開拓につなげる。

ベイスは15日、常設型の実店舗を「渋谷マルイ」に初出店した(15日、東京・渋谷)

常設店は渋谷マルイの1階の入り口近くに開いた。広さは16.5平方メートルで、1回につき1~2店舗が出店できるようにした。ベイスでECサイトを開いていることが条件で、7月末までの暫定利用料は1日3万5000円とする。棚などの機材やレジのシステムなども追加料金なしで貸し出す。既に9月末まで出店者が決まっているという。

第1弾として出店した衣料品ブランドのオールユアーズ(東京・世田谷)はベイスのサービスを使って約2年前にECサイトを立ち上げた。クラウドファンディング(CF)で調達目標額の約20倍の資金を集めるなどネット上では既に一定の知名度があり、直近では東急田園都市線の池尻大橋駅に路面店も立ち上げた。

従来、小売り業界ではまず店舗を開き、さらに多くの顧客を得るために通販サイトなどに事業を広げる動きが中心だった。ベイスの鶴岡裕太最高経営責任者(CEO)は「創業時には想定していなかった、オンラインからオフラインへの需要が広がっている」と話す。スマートフォン(スマホ)やクラウドサービスの普及で、ECサイトを立ち上げる負担は大幅に減った。「ネットで見たものを触りたい、作った人に会いたいという欲求は一定数ある」(鶴岡氏)といい、ネット発の企業がリアルに進出する例が増えている。

こうした出店者とユーザーの希望に応えるため、ベイスは丸井グループと期間限定の店舗を運営するなど協業してきた。18年4月には丸井から出資を受け入れ、資本業務提携した。ベイスには6月19日に東証マザーズへ上場予定のメルカリ(東京・港)なども出資しており、山田進太郎会長兼CEOは「サービス作りにとことんこだわる、若手起業家の注目株」と鶴岡氏に期待を寄せる。

今後は渋谷店以外への店舗拡大のほか、丸井グループと金融面での連携も検討する。ベイスは1月にQRコード決済など2つの金融関連子会社を設立しており、今後、丸井グループの店舗でのQR決済対応や、クレジットカード「エポスカード」のポイント連携などを見込んでいる。

ベイスは2012年12月設立。個人や中小事業者が30秒ほどでECサイトを作れるサービスを展開しており、利用は5年で50万店まで広がった。

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