地下鉄業績「有終の美」 17年度は増収増益 大阪市が公表
大阪市は15日、地下鉄や水道など7つの公営、準公営企業の2017年度決算見込みを発表した。地下鉄は定期券購入者の増加などが寄与し、経常利益が16年度比15%増の433億2千万円と最高益となった。売上高にあたる収益も1.6%増の1704億7千万円だった。4月に民営化した地下鉄は公営企業としての最後の決算を増収増益で締めくくった。
同じく4月に民営化したバスも市中心部の人口増などで利用客が伸び、収益が2.6%増の133億5千万円、経常利益が40%増の9億3千万円だった。担当者は「地下鉄とバスの利用客増は景気回復や住人の都心回帰など複合的な要因がある」と分析した。
水道、工業用水、中央卸売市場、港営、下水道の5会計も経常損益が黒字となる見込み。収益は水道、港営、下水道の3会計が増収、工業用水と中央卸売市場の2会計が減収の見通しだ。
中央卸売市場の税引き前損益にあたる当年度損益は、1989~02年度に1200億円を投じて実施した大阪市中央卸売市場本場の大規模整備事業の減価償却費が減少したことなどで26年ぶりに黒字となった。
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