2018年9月23日(日)

炭素繊維素材で船用ポール 小川ポンプ工業など開発

2018/6/14 19:28
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 松山市に拠点を持つ消防ポンプ車を手掛ける小川ポンプ工業(大阪市)と東レ子会社の東洋殖産(愛媛県松前町)は、炭素繊維の新素材を使った船舶用製品を開発した。大型貨物船の貨物室や通路で、作業員の落下防止や区画整理のポールとして使用する。軽くてさびにくい特徴を強みに、新造船への採用を提案していく。

中村時広知事(右)に製品を説明する小川ポンプ工業の担当者(14日、愛媛県庁)

 樹脂を炭素繊維で強化した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用する。東洋殖産がCFRP製パイプを製造し、小川ポンプ工業が塗装など加工を担当。鉄製の従来品と比べて強度は維持し、約80%軽量化した。さびが発生しないため補修の手間も軽減。自動車などの貨物が接触しても損傷しにくいメリットもある。

 新来島どっくと協力し、実証実験を進めている。軽量化による使い勝手の向上などの効果で、一定のニーズが見込めると判断した。

 小川ポンプ工業などによると、同様のポールは一般的な2万トン級の貨物船なら700本程度使用する。1本あたりの価格は従来品の4~5倍の、1万1000円を想定する。

 愛媛県の「炭素繊維関連産業創出事業」の一環で実現した製品で、事業化は今回が16例目。船舶用の製品としては初めてとなる。県の産業技術研究所が強度試験などで協力した。

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