2018年9月19日(水)

中国3社、イラクで相次ぎ油田開発

2018/6/14 20:30
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 【北京=多部田俊輔】中国の石油会社3社が相次いでイラクで油田開発に乗り出す。中国国営の新華社によると、中国の民営企業2社がイラクの3カ所で原油と天然ガスの開発に着手する。人民解放軍系の石油会社もバグダッドでの油田開発に乗り出すことでイラク政府と合意した。イラクは中国の原油輸入量の9%弱を占める。新たな油田開発で国内需要の増加に対応する。

 洲際油気はイラクの2カ所で油田・ガス田の開発に向けて探査に着手する。上海証券取引所に提出した公告によると、このうちイラク東南部で開発する油田は、採掘が見込める埋蔵量が24億バレルに達するという。

 同社は海南省を拠点に1984年に設立した民営企業。当初は不動産開発などを手掛けてきたが、近年は石油分野に注力し、カザフスタンに権益を保有しているという。2017年の売上高は28億元(約500億円)。

 香港証券取引所上場の民営企業、聯合能源集団はイラク南部の油田・ガス田の探査・開発権の取得で合意した。取得額は明らかにしていない。

 聯合能源集団は民営コングロマリット大手、東方集団を率いる張宏偉氏が経営トップを務める。英BPからの買収でパキスタンに権益などを持ち、17年の売上高は44億香港ドル(約600億円)。

 中国兵器工業集団傘下でエネルギー事業を手掛ける振華石油控股は東バグダッドの油田開発でイラク政府と契約した。バグダッドで初めての油田開発で、19年に生産を開始する計画だ。5年内に日量4万バレルの生産をめざすという。同社はカザフスタン、ミャンマーなど6カ国に権益を持つ。

 17年の中国の原油消費量は約6億1千万トン。一方、輸入量は約4億2千万トンで、対外依存度は7割近くに達する。経済成長に伴って原油消費量が増えており、安定した資源確保が重要になっている。中国メディアによると、中国の原油の輸入国別順位でイラクは、ロシア、サウジアラビア、アンゴラに次ぐ4位となっている。

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