拉致被害者家族が会見 安倍首相と面会「期待感ある」
北朝鮮による拉致被害者の家族会メンバーは14日、安倍晋三首相と面会。米朝首脳会談の内容について報告を受けた後、東京都内で記者会見した。政府に対し、拉致問題解決への確実な対応を求める一方で、安倍首相が説明した内容については公表は控えた。

家族会代表で田口八重子さん(失踪当時22)の兄の飯塚繁雄さん(80)は「米朝の歴史的な会談が始まり、日朝の問題まで届き、期待感を持っている」と米朝首脳会談の成果を評価。一方で「北朝鮮にはだまされ続けてきた」と振り返り「何も決まっていないうちから、首相が訪朝して交渉するのはまだ時期が早いかなと感じる」と話した。
横田めぐみさん(同13)の母、早紀江さん(82)は「ようやくここまで来た。北朝鮮のトップに拉致問題が届いたことは非常に大きい」と指摘した。安倍首相には「できるだけ早く家族に会えることを待ちわびている」と伝えたという。
増元るみ子さん(同24)の弟、照明さん(62)は「とにかく解決して帰国するまで元気にいてほしいだけ。今年中に解決する可能性もあるのではないか」と期待を膨らませた。