2018年9月21日(金)

東北大、ガラス片つかむロボハンド がれき撤去に活躍

科学&新技術
2018/6/14 14:41
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 東北大学の多田隈建二郎准教授、田所諭教授らは14日、ガラス片でもつかめるロボットハンドを開発したと発表した。ハンドの表面に柔軟な防刃布を利用することで、鋭い物体にも対応した。災害現場のがれき撤去作業などへの応用を見込み、3年以内の実用化を目指す。

クギや木片が飛び出したがれきをつかむことができる

 ロボットハンドは福島ロボットテストフィールド(福島県南相馬市)で報道陣に公開した。直径約5センチ、長さ10センチほどでラグビーボールを半分に切ったような形で通常時はやわらかい。シリコーンゴムでできた2層膜構造で内部に粉体が入り、表面は防刃布で覆った。物体をつかんだ後で内部の空気を吸引し物をつかむ。

 通常、防刃布はシートベルトのような硬さだが、縫い方や編み方を工夫して物体になじむようにした。また表面は滑り止め用のシリコーンゴムを塗布して物体をつかみやすくした。

 実証実験では、ヘビ型のロボットの先端にハンドをつけ、とがったくぎが飛び出したがれきをどけたり、壊れて鋭い断面が露出したバルブをひねったりした。3キロ程度の物体までつかめる。眼鏡などの複雑な形状をした物体やもろいがれきでも壊さずにつかむことができる。

 遠隔操作できるロボットと組み合わせ、災害現場でのがれき撤去作業や壊れたバルブの開閉などへの応用を見込む。産業応用を見越し、直径約10センチの大きめのロボットハンドも試作した。工場での部品の組み立てや搬送にも利用できる。今後、耐久性や耐熱性を向上し実用化を目指す。産業ロボットメーカーなどと協力し事業化も進める。

 内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」の一環。

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