2018年8月18日(土)

楽天モバイル、主力プランを最大25%値下げ

ネット・IT
2018/6/14 13:54
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 楽天は14日、格安スマートフォン(スマホ)サービス「楽天モバイル」で主力プランを値下げすると発表した。3年契約の場合、通信料の支払総額をこれまでより25%安くする。「UQモバイル」や「ワイモバイル」など大手キャリア系列の格安スマホに対抗する。楽天は2019年秋に携帯キャリア事業に新規参入すると表明しており、投資を円滑に回収するためにも顧客基盤の拡大を急ぐ。

主力プランの値下げを発表する楽天の大尾嘉宏人執行役員(14日、東京都世田谷区)

発表会ではフリップを使い、大手系列との違いを強調した

 規定のデータ量を超えてからも、ある程度の通信速度を維持する主力プラン「スーパーホーダイ」を14日午後8時から値下げする。規定のデータ量が2ギガ(ギガは10億)バイトで3年契約の場合、月額料金は1~2年目で税別1480円、3年目に2980円となる。

 これまでの月額料金は1年目で1980円、2~3年目に2980円だった。3年間の支払総額を比べると25%安い計算になる。ただし契約時に与えていた2万円のキャッシュバックがなくなるため、実質値引き分は3年契約でも4千円にとどまる。

 楽天の大尾嘉宏人執行役員は同日の発表会で「できるだけ安く、良いサービスを使いたいと思っている消費者を取りこみたい」と話した。

 最低価格をあえて1480円にしたのは、大手系列の格安ブランドへの対抗に他ならない。KDDI(au)系の「UQモバイル」とソフトバンク系の「ワイモバイル」も最低価格を1480円に設定している。家族内で2人目以降の契約者といった複雑な条件をクリアしないと1480円にはならないが、大量のテレビCMを流して低価格を訴求するには好材料だった。

 楽天は「低価格」のイメージで先行され、新規客の獲得が伸び悩んでいた。発表会ではプレゼンテーションのスライドに加えてフリップを使い、UQモバイル、ワイモバイルとの比較を強調した。

 最低価格を大手系列と同じ「1480円」のラインに合わせることで、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの大手3社から格安スマホに乗り換える消費者を広く呼び込む。ポイントを通信代の支払いに使えるなど、他社にない点を強みとしてアピールする。

 楽天は19年秋に携帯キャリア事業に参入すると表明しており、基地局の整備などに約6000億円を投資する。投資回収のためには顧客基盤を現状より大きく広げる必要がある。

 参入までに楽天モバイルの契約件数を現在の2倍の300万件に増やす目標を掲げているが、今回の主力プランの値下げによって「達成できる」(大尾嘉氏)とした。(河野真央)

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