2018年10月21日(日)

警察犬活用、静脈認証も 認知症不明者対策

2018/6/14 10:18
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認知症により、自宅や高齢者施設を出て徘徊(はいかい)してしまう高齢者が増えている。発見の遅れが命の危険にもつながるため、警察は人の数千倍ともいわれる嗅覚で追跡する警察犬を積極的に活用。静脈認証システムを導入した県警もあり、スピーディーな身元確認に力を入れている。

警察庁によると、2017年に全国の警察犬が出動したのは1万1055件。このうち、「認知症行方不明者の捜索」は3526件に上り、犯人の痕跡を追跡する「犯罪捜査」の2772件を大きく上回った。

認知症の不明者以外も含めた捜索活動は7478件で、08年の4205件から大幅に増え、捜索活動で警察犬の活躍の場が広がっていることが分かる。

群馬県警では、本人や家族らから同意を得て、高齢者の顔写真や手のひらの静脈の形状といった本人確認用の情報を事前に登録する取り組みを進めている。

保護時に身元を示すものを持っていなくても、手のひらをセンサーで読み取ることで身元確認が可能といい、今年5月末時点で422件が登録されている。

福井県警でも県内の自治体が保有している認知症高齢者の顔写真も含めた登録情報の提供を受けてデータベース化。警察署で閲覧できるシステムを構築して運用している。

所持品を持たず、自分の名前も説明できなかった80代女性を保護した際に、このシステムに登録されていた顔写真から身元を割り出し、家族に引き渡した例もあったという。

〔共同〕

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