2018年6月25日(月)

サッカー

2026年W杯、NAFTA3カ国で共催 スポーツでは協調路線

北米
中南米
2018/6/14 6:38
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2026年ワールドカップの開催決定を喜ぶカナダ、メキシコ、米国の代表(13日、モスクワ)=AP

2026年ワールドカップの開催決定を喜ぶカナダ、メキシコ、米国の代表(13日、モスクワ)=AP

 【ニューヨーク=中山修志、メキシコシティ=丸山修一】2026年のサッカーワールドカップ(W杯)が米国、カナダ、メキシコの共同開催となることが決まった。3カ国の共催は初めて。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡って火花を散らす3国だが、スポーツの世界では協調路線を歩む。

 メキシコのペニャニエト大統領は13日、ビデオメッセージで「メキシコのインフラやサービスの質、運営力が信認された」と称賛。NAFTAの再交渉などで米国との関係がぎくしゃくしていることを意識してか「カナダ、米国、メキシコの3カ国は深く団結している」と締めくくった。

 カナダのトルドー首相はツイッターで「グッドニュースだ。招致に尽力したすべての人におめでとう。すばらしい大会になるだろう」と投稿した。カナダの男子チームは過去に一度しかW杯に出場しておらず、開催は初めて。公共放送CBCは、過去の大会では開催国が自動的に出場権を得ていると解説した。

 米国のトランプ大統領も「メキシコとカナダとの共催おめでとう」とツイートした。ただし、米国の16の開催都市が最終決定していないこともあり、米国内の報道やネットの反応は盛り上がりに欠ける。開催都市の決定には2年程度かかるとみられ、大手メディアは3カ国共催の事実を淡々と伝えた。

 3国の中で最もサッカー人気が高いはずのメキシコでも、開催決定への熱狂は見られない。メキシコでの試合は全80試合のうちわずか10試合。開催場所も3都市に限られる。メキシコシティの飲食店で働く20代の男性は「8年も先の大会より、まずはロシア大会で代表チームがどこまで勝てるかが大事だよ」と話す。

 とはいえ、4年に一度のW杯はスポーツの一大イベントだ。スポーツ関連や観光業への恩恵は大きい。米ナイキは前回の米国開催だった94年にサッカー市場に参入し、2強だった独アディダス、プーマのシェアの切り崩しに成功した。合同招致委員会は、短期的に50億ドル(約5500億円)の経済効果と4万人の雇用につながると試算する。

 北米3国はW杯を通じた縁が深い。86年のメキシコ大会はカナダ代表が唯一出場した大会だ。米国開催の94年はNAFTA発効の年でもある。米サッカー連盟のカルロス・コルデイロ会長は13日、「W杯共催は3国がスポーツを通じた真の融合を示す機会だ」とコメントした。

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