2018年12月12日(水)

韓国・統一地方選で与党勝利 南北融和の文氏政権信任

2018/6/14 1:00
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【ソウル=山田健一】韓国の統一地方選が13日、投開票された。韓国メディアによると、注目選挙区である広域自治体17のうち、13の地域で革新系の与党「共に民主党」の候補が当選を確実にして勝利した。保守系野党は従来地盤としていた地域でも苦戦が伝えられている。米朝首脳会談の実現を仲介し、南北融和を進める文在寅(ムン・ジェイン)政権が韓国国民の信任を受けた格好だ。

統一地方選に投票する韓国の有権者(13日、ソウル)=共同

統一地方選に投票する韓国の有権者(13日、ソウル)=共同

焦点となっていたのはソウル市や南部の釜山市など主要8市と、ソウル近郊の京畿道など9道(県に相当)の市長・知事ポスト。投票は13日午前6時から全国の1万4100以上の投票所で始まった。同時に12の選挙区で国会議員の補選も実施された。

聯合ニュースなどによると、首都圏を中心に13地域で共に民主党の候補が当確を得る一方、保守系最大野党「自由韓国党」は南部の2地域で勝利する見通し。南東部の慶尚南道は両党の候補が激しく競り合い、残る1地域は無所属候補の当選が確実な情勢だ。改選前の内訳は共に民主党が6、自由韓国党が6、無所属が1、空席4だった。

首都ソウルの市長選は、共に民主党の現職で韓国を代表する市民運動家の朴元淳(パク・ウォンスン)氏が勝利した。2017年5月の大統領選で文大統領と争った保守系野党、正しい未来党の安哲秀(アン・チョルス)氏や自由韓国党の金文洙(キム・ムンス)氏は及ばなかった。

地方では伝統的に保守が強い南部の釜山市と蔚山市の市長が革新系に変わる見通しだ。共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は13日夜、「今日の勝利は国民の勝利だ。謙虚に政権与党の責務を果たしていきたい」と勝利宣言した。

苦戦が伝えられた自由韓国党は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の地元でもある大邱市と南東部の慶尚北道を死守しそうだ。韓国で最も保守色の強いとされる大邱市で万が一、与党候補の逆転を許せば党存続の危機に陥るとの見方もあったが、意地を見せた。

5月31日に始まった選挙戦は、世論調査で7割を超える支持率を保つ文大統領の人気を追い風に与党が優位に進めた。文政権が北朝鮮の平昌五輪参加や南北首脳会談の実現といった成果を出すなか、安全保障や経済成長を訴える野党候補の声はかすみがちだった。

12日の米朝首脳会談についても肯定的に受け止めた有権者が多かった可能性がある。共に民主党の秋代表は13日、「完全な非核化を初めての会談で約束したことは大変な進展。想像以上だ」と述べ、会談の実現に尽力した文大統領をたたえた。一方、自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は「具体的な核放棄案がなく、実質的な中身の無い合意文だった」と批判した。

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