2019年3月25日(月)

仏ペルノ・リカール、中国で販売攻勢
テンセントと組み若者に照準

2018/6/13 22:59
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【深圳=孫娜】フランスの蒸留酒大手ペルノ・リカールが中国市場で攻勢をかけている。ミレニアル世代に高級スピリッツ(蒸留酒)を浸透させることをねらい、中国のネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)と提携するなど巨額の投資に踏み切った。同社はディアジオに次ぐ世界第2位の蒸留酒メーカー。中国の飲酒文化を変える目標も掲げている。

中国のアルコール市場は依然としてビールと中国の伝統酒「白酒」に席巻されているが、若者世代が西側の嗜好を受け入れるようになり、ここ1年間に輸入スピリッツの販売が急増している。

高級ウイスキー「シーバスリーガル」や「マーテル」コニャックの好調な伸びに支えられ、ペルノ・リカールの中国における売り上げは3月までの9カ月間に19%増えた。一方、グループ全体の同期間の伸びは6%、アジアでは11%だった。中国は米国に次ぐ第2位の市場だ。

ペルノ・リカールのアレクサンドル・リカール会長兼最高経営責任者(CEO)は深圳でNikkei Asian Reviewに対し、「顧客開拓の資金のすべてを若者に集中して投資している」と述べた。同社は中国での市場シェアを2025年までに倍に引き上げることをめざしている。

現在、中国のスピリッツ市場のおける輸入ブランドのシェアは1%にとどまる。このうちペルノ・リカールが44%を占める。

リカール氏は「中国で商機は広がっている。われわれは過去5年の間にビジネスの3分の1を失ったが、ここへ来てまた伸び始めた」と指摘した。3月までの9カ月間の同社の中国における売り上げはアジア全体の約3分の1を占めた。

中国では習近平国家主席が2013年から広範囲にわたる汚職撲滅運動を展開し始め、飲食接待やぜいたく品の贈答を取り締まったため、高級リキュールやワインの売り上げが落ち込んだ。

ペルノ・リカールは、販売が最近再び伸び始めた理由として、中国における富裕中間層の増加、若者世代の生活様式の変化を挙げている。同社はテンセントと協力して従来の広告戦略を超えて、コンテントの作成、ビデオや音楽番組の提供、顧客分析を展開している。

テンセントの販売網は中国のインターネット利用者の98%に及んでおり、ペルノ・リカールはそのテンセントの販売網を通じて市場に浸透し新しい消費の流れを作りたいと考えている。

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