2018年10月24日(水)

グレンコア、コンゴ合弁めぐり和解 国営鉱山会社と

2018/6/13 21:44
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【ロンドン=篠崎健太】スイスの大手資源商社グレンコアは12日、アフリカのコンゴ民主共和国で子会社が手掛ける鉱山会社をめぐり、債務の株式化による財務改善などにとり組むことで、合弁相手の国営企業と合意したと発表した。国営企業側は1億5000万ドル(約165億円)の和解金を受け取り、合弁の解消を求めた訴えを取り下げる。アフリカ有数の資源国での増産に向け事業の正常化を急ぐ。

グレンコアの鉱山子会社でカナダ上場のカタンガ・マイニングと、コンゴの国営鉱山会社ジェカミンが和解に達した。

係争になっていたのは、カタンガが75%、ジェカミンが25%出資するカモト・カッパー(KCC)だ。ジェカミンはKCCの債務圧縮策をグレンコア側が怠り、過小資本に陥って配当能力が損なわれたと主張。合弁の解消を求める訴えを4月、コンゴの裁判所に起こしていた。

グレンコア側は和解にあたり、KCCの債務のうち56億ドルを株式に振り替える「デット・エクイティ・スワップ」を行うことで合意した。債務は90億ドルから34億5000万ドルに圧縮され、財務が改善する。実行後も出資比率は保たれるようにする。係争に絡む和解金に加え、探査費用4100万ドルをジェカミンに払うことでも合意した。

コンゴは希少鉱物コバルトで世界生産の約3分の2を占める。電気自動車(EV)向けの需要が伸び、相場が近年大きく上昇している。KCCは銅やコバルトを採掘し、2019年にはコバルト生産量を約3万4000トンと18年の3倍強に増やす方針。成長が見込まれる合弁事業の維持が固まり、グレンコアにとっては不透明要因の払拭につながる。

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