新幹線の手荷物検査に慎重 JR東海、巡回を強化

2018/6/13 17:06 (2018/6/13 18:17更新)
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JR東海は13日、東海道新幹線で乗客3人が殺傷された事件を受けて、警察官や警備員による駅や車内の巡回を増やす方針を明らかにした。記者会見した金子慎社長は、手荷物検査について「利便性を著しく損なうので、できないと考えている」と述べた。

記者会見するJR東海の金子慎社長(13日午後、名古屋市中村区)

金子社長は東海道新幹線の警備のあり方について「警察とも相談していく」と述べ、グループの警備会社も含め外部とも連携して安全対策に注力する考えを示した。加えて今夏にも、避難誘導などのために乗務員と指令員がスマートフォンを使って情報共有する仕組みを導入。乗務員が乗客の安全を守るための訓練を充実させるほか、車内に搭載する応急処置用の医療器具も増やす。

一方で、乗客の手荷物検査には慎重だ。東海道新幹線は2017年度に1日平均46.6万人、通年で1億7000万人が利用。運転本数は1日平均368本にのぼる。手荷物検査の実施で、乗車までに時間がかかり、駅構内に検査待ちの人があふれるなど混乱する事態も想定されるためだ。

金子社長は「違う形で安全を確保しないといけない」と述べ、人工知能(AI)による不審者検知など、新技術による安全対策も検討課題になるとの認識を示した。

殺傷事件は9日夜に発生。新横浜―小田原間を走行中の東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、刃物を持った男がほかの乗客を襲い、1人が死亡、2人が負傷した。

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