2019年1月24日(木)

オンワード樫山、羽が出にくい高機能ダウンを開発

2018/6/13 12:09
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オンワード樫山は13日、羽が出にくい高機能ダウンを今秋に発売すると発表した。特殊なテープを用いて縫い目を極力抑えることで、デザインの自由度を高める。「ファストファッション」など低価格の衣料品が増えるなか、機能性とデザインを両立させて品質にこだわる消費者を取り込む。オンワードは今回開発したダウンの構造で特許を取得済みで、他社に技術を提供することも検討する。

オンワード樫山は羽が出にくいダウンのブランドを立ち上げる

オンワード樫山は独自に開発した特殊なテープを用いて衣類の内部を空気が循環する構造を開発した。同社が独自開発した技術を活用する第1弾の取り組みとして、ダウンのブランド「アドバンスドダウンシステム(ADS)」を今秋に立ち上げる。

羽毛を仕切るステッチの代わりに、特殊なテープを用いており、限りなく表面の縫い目を減らしたのが特徴だ。針の穴からダウンが吹き出しにくく、防風性が高い。

見た目もスッキリした印象を与え、デザインの自由度が向上した。羽毛が空気を含みやすい構造のため、羽毛量を抑えても従来と同程度の保温性があるという。

ADSの商品は、「五大陸」など自社ブランドのほか、グループ会社も含め計18ブランドで展開する。価格は5万円前後。そのほか、外部の新進気鋭のデザイナーなどを登用し、デザイン性の高いダウンを扱うラインも用意する。価格は8万円程度。セレクトショップなどに卸売りする。

19年秋からは、著名なデザイナーとコラボレーションした商品も扱い、欧米やアジアなど海外展開も視野に入れる。18年度は25億円の売り上げを目指し、2~3年後をメドに年商100億円に育てたい考えだ。オンワード樫山の大沢道雄社長は「これまでトレンドからブランドを立ち上げてきたが、今回はイノベーション自体を事業化した点で新しい」と力を込めた。

近年、アパレル大手は縫い目を減らして着心地やデザイン性を高めたダウンコートに力を入れている。ユニクロを運営するファーストリテイリングは「ユニクロ」で縫い目を極力抑えた「シームレスダウン」を充実させる。従来はアウトドア向けが中心だったが、街でも着やすい種類を増やす。明るい赤や暗い赤など色の幅も広げる。

(高橋彩)

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