2018年6月23日(土)

米朝、非核化具体策へ高官協議 来週に
トランプ氏「迅速に動く」

米朝首脳会談
朝鮮半島
北米
2018/6/13 10:20
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 【シンガポール=永沢毅】トランプ米政権は初の米朝首脳会談を受け、積み残しとなった非核化の具体策を話し合う北朝鮮との高官協議を来週に開催する。ポンペオ国務長官と金正恩(キム・ジョンウン)委員長側近の金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長による協議を想定している。北朝鮮の朝鮮中央通信は米朝が会談で「段階的」な非核化が重要との認識で一致したと報じており、早くも米朝で認識のズレが表面化している。

 トランプ米大統領は12日、米FOXテレビのインタビューで非核化プロセスが「迅速に動いていく」と表明した。同氏は「金委員長は帰国したら、直ちに(非核化の)取り組みを始めると信じている」とも語った。ツイッターには「北朝鮮の非核化で大きな進展があった」「世界は核による大惨事から逃れた!」「これ以上のロケット発射、核の実験や研究はもうない」などと投稿し、成果を自賛した。

 トランプ氏はさらに「金委員長と良い関係を築いている。戦争を起こすのは誰でもできるが、平和をもたらせるのは最も勇気がある人間だけだ」と主張。野党・民主党などから米朝会談を批判する声が出ているのを受けて「1年前は和解と平和を求めていたくせに、今は同じ人間が『会談すべきではない』と批判している」と反論した。会談が開かれたシンガポールから米国に向かう途上で立て続けにツイートした。

 米朝首脳会談に同行したポンペオ氏は13日に韓国を訪問し、河野太郎外相、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と14日に会談。今後の対応を協議する。ポンペオ氏は同日中に中国も訪れ、習近平(シー・ジンピン)指導部に米朝首脳会談の内容を説明する。

 米朝両首脳は12日の会談で、北朝鮮が「完全な非核化」を約束する内容を盛り込んだ共同声明に署名した。ただ、非核化の完了期限や検証方法といった具体策は高官協議に委ねることになった。トランプ政権は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)の実現を求めており、その具体像を早期に示したい考えだ。

 これに関連し、国防総省のホワイト報道官は12日、トランプ氏が表明した米朝対話中の米韓合同軍事演習の中止について「マティス国防長官は驚かなかった」と記者団に述べ、事前にトランプ氏から相談を受けていたことを示唆した。

 ホワイト氏は同日の声明で「同盟国との関係は引き続き強固で(北東アジア)地域の平和と安定を守る」と表明。米朝交渉が日韓両国との同盟関係に影響しないとの考えを示した。

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