拉致被害者家族「よくここまで来た」 成果なく失望も

2018/6/12 23:40
保存
共有
印刷
その他

拉致被害者の家族らは12日、初めての米朝首脳会談の行方を祈りを込めて見守った。拉致問題を「提起した」とのトランプ米大統領の言葉に希望を見いだす声が上がる一方、具体的な前進がなかったことに失望の言葉も漏れた。

米朝首脳会談を受け、記者の質問に答える横田早紀江さん(12日、川崎市川崎区)

「よくここまで来たなという思いでいっぱい。奇跡的なことが起きた」。横田めぐみさん(失踪当時13)の母、早紀江さん(82)は12日夕、安堵した表情で目を潤ませた。めぐみさんが拉致されて41年。夫の滋さん(85)は入院中で、拉致被害者家族会メンバーの高齢化も進む。「目が開いている間に一瞬でも会える時間を」と切実に願う。

「もうちょっとしたら帰ってこられるかもしれないから忍耐強く、病気にならないようにがんばってね」とめぐみさんに向けて呼びかけた。

田口八重子さん(同22)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は「この雰囲気のうちに日本政府は改めて北朝鮮に話し合いを申し入れてもらいたい」と国に次の一手を求める。「もう今しかない。今年の秋ぐらいまでに先が見えるようにしてもらいたい」と力を込めた。

新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(59)は、市を通じて「結果は何も出なかった。もっと具体的な答えを引き出してほしかった。とても残念としか言えない」とするコメントを公表。「結局、米朝ともに拉致被害者家族が置かれている現状を理解してもらえなかったのでしょう」ともどかしい心境を明かした。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]