各国メディア、緊張緩和を評価 人権問題の解決求める声も

2018/6/12 18:20
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12日に開かれたトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長による首脳会談について、海外メディアは相次ぎ報道した。両国の初の首脳会談で朝鮮半島の緊張緩和につながるとの見方がある一方、人権問題の解決に道筋がつけられていないことやこれまで合意とほごを繰り返してきた北朝鮮との会談結果に懐疑的な論評もあった。

米ニューヨーク・タイムズ(電子版)はこれまで開催自体が危ぶまれていた米朝会談が開催されたことについて、「米国と北朝鮮の外交官はそれぞれの主張の溝を埋めるべく努力してきた」と述べ、会談が実現したこと自体を評価した。

米ワシントン・ポスト(同)も初の首脳会談の開催を評価しつつも、両国が緊張緩和に向けた取り組みで合意しても、「ほかにも大きな未解決の問題が残っている」と指摘した。代表例として「北朝鮮の非道な人権抑圧」を挙げた。

米国では、北朝鮮に拘束され、その後死亡した米国人大学生オットー・ワームビアさんの事件を巡り、北朝鮮に対して厳しい見方も根強い。トランプ氏が北朝鮮の体制保証などで合意しても米国内で北朝鮮の人権問題を巡って批判が高まる可能性もある。

英フィナンシャル・タイムズ(同)は首脳会談について「数十年にも及ぶ敵対関係の後の歴史的なイベント」と報じた。会談は今年初めに金正恩氏が「トランプ氏と会合の意向を示して始まった徹底した外交政策」の成果と分析。2017年夏にはトランプ氏、金正恩氏が互いを「狂っている」「老いぼれ」などと侮辱し合ったことに触れ、「両国は戦争寸前の状態までいった」とし、そこから1年以内で会談が実現したことを評価した。

英タイムズ(同)も「金正恩氏は米国と共に新たな時代の始まりを宣言した」と前向きに評価。トランプ氏が、米朝首脳間に「非常に特別な結びつき」を形成したと表現したことにも言及した。

一方、英ガーディアン(同)は共同声明について「曖昧な言葉で記され、過去数十年に米朝で結ばれた同様の合意から進展がみられない」と批判的な姿勢のコラムを掲載。併せて「(公開された)声明はこれからも高官の会合を行うとしている」として今後の進展に期待を表明した。

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