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W杯ロシア大会の歴史的位置づけを考える
サッカージャーナリスト 大住良之

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2018/6/14 6:30
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ワールドカップはロシアの11都市、12スタジアムを舞台に繰り広げられる=ロイター

ワールドカップはロシアの11都市、12スタジアムを舞台に繰り広げられる=ロイター

4年に1度、世界を熱狂させるサッカーのお祭り、国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップが14日、始まる。ロシアの11都市、12スタジアムを舞台に繰り広げられる大会は7月15日の決勝まで、世界の耳目をくぎ付けにする。

2018年ロシア大会は1930年に始まったワールドカップの第21回大会。欧州の地で11回目の大会である。しかし過去10回の欧州での大会はすべて「旧西側」の国での開催で、「旧東側」でのワールドカップは今回が初めて。そこに、今大会の大きな意義がある。

ワールドカップは世界の大衆のお祭りである。政治家でも経営者でもなく、一般の人々が大量に動き、大衆と大衆が直接触れ合い、交流する最高の機会だ。それなら、ワールドカップは洗練された西欧や南米のサッカー大国だけでなく、できるだけいろいろな地域、いろいろな国で開催されるのがふさわしい。

旧東側というだけでなく、今回はロシアの「アジア側」の都市も舞台になっている。西野朗監督率いる日本代表がセネガルと対戦するエカテリンブルクはウラル山脈の東麓に位置し、正確にいえば「アジア」の都市である。

さまざまな歴史や文化を持つ11都市はロシアという国の多彩さと、素朴なスラブ系の人々との出会いを私たちに提供してくれるだろう。そして世界が「ロシア」という国以上にロシアの人々を知るようになることは、21世紀の世界にとって小さくない出来事のはずだ。

得点や退場などにビデオ判定

さて、サッカーに話を戻すと、ロシア大会が今後長く語られるのは間違いなくビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入だ。

長い間「人による判定」にこだわってきたFIFAが、ゴールラインを割ったかどうかの判定を補助する先進技術「ゴールライン・テクノロジー(GLT)」を初めてワールドカップで使用したのが14年。今回はさらに進め、得点や退場など試合結果に決定的な影響を与える分野に限ってビデオ判定をすることにした。

スタジアム外の施設にすべての試合映像を引き込み、上記の重大な案件でピッチ上の判定に疑義があると、ただちに多くの角度からの映像を参照して主審にアドバイスを送るシステム。わずか2年間の試験導入で正式承認に至ったのは、ジャンニ・インファンティノFIFA会長の強い要望があったからだといわれる。

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