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男子ゴルフに異変? 相次ぐ初V、20代に好機
編集委員 吉良幸雄

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2018/6/14 6:30
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今季の男子ツアーは全25試合のうち、日本ツアー選手権森ビル杯(6月3日最終日、茨城・宍戸ヒルズCC)まで9試合を消化した。約3分の1を終えたが、例年にない「異変」が起きている。国内開幕戦、東建ホームメイト杯(三重・東建多度CC名古屋)の重永亜斗夢(29)、ミズノオープン(茨城・ザ・ロイヤルGC)の秋吉翔太(27)、ツアー選手権の市原弘大(36)を含め、日本ツアー初優勝者が6人も誕生しているのだ。

市原、プロ18年目でようやく念願

市原は通算12アンダーでツアー初優勝した=共同

市原は通算12アンダーでツアー初優勝した=共同

昨季、ランク88位で賞金シードを手放し、最終予選会10位の資格でツアー出場している市原は、プロ18年目でようやく念願をかなえた。“ジンクス"再び。19回目を迎えた国内メジャーの同大会で初優勝を飾る選手は多く、市原で8人目だ。初Vまでかかった日数は17年5カ月と日本人選手として史上9番目に年月を要したことになる。

5打差の5位で出た市原は14番で2連続ボギー。首位の時松隆光に4打差をつけられていたのに、15番からの終盤4ホールで3打伸ばし、大逆転劇を演じた。優勝には運も必要だが、18番(パー4)で勝利の女神を自らに振り向かせている。右セミラフからの第2打はグリーンオーバー、左奥のギャラリースタンドまで落ちたのが伏線。スタンド位置が例年通りならそこまで転がらず、かなり打ち上げで下り傾斜のグリーンに乗せピンに寄せる難しいアプローチが残っただろうに、スタンドが前に出されていたため、救済措置を受けられることになったのだ。ドロップ後の第3打は左足上がりで、ラフも深くはなかった。残り15ヤード。58度のサンドウエッジを握った市原は「まずはきっちり寄せてパーをとろうと。入るなんて思っていなかった」という。ところがグリーンに落ちたボールは、ラインに乗ってカップイン。バーディーフィニッシュで、通算12アンダーに伸ばした。

ギャラリーの大歓声は18番のティーインググラウンドにいた最終組の時松の耳にも届いていたから、おおよその状況はわかっていた。メジャータイトルを前に、心が揺らぎプレッシャーがかかったのだろうか。ドライバーショットはフェアウエーをとらえたものの、第2打がバンカーにつかまり、1.5メートルのパーパットも外し2連続ボギー。関西オープンに次ぐ今季2勝目をさらわれ「悔しい。気持ちのコントロール、緊張に打ち勝つ力が足りない」と言葉を絞り出した。

紆余曲折(うよきょくせつ)のゴルフ人生を歩んできた市原は「本当にまさか。びっくり優勝。勝っちゃった」。中学3年、埼玉平成高3年で日本ジュニア選手権を制するなどジュニア時代に活躍しながら、2001年にプロ入りした後、「イップス」という病を抱え込んだ。初めて賞金シードを手にしたのは10年。16年からアンカーリング(長・中尺パターのグリップエンドや手を、体に固定させてストロークすること)が禁止されたため、10年以上慣れ親しんだ長尺パターを手放すことを余儀なくされた。15年から一般的な長さのパターを使いシード権も得ていたが、16年のマスターズ・トーナメントでベルンハルト・ランガー(ドイツ)が長尺パターのグリップエンドを体から離して構え、優勝争いしたのを見て、再び長尺に戻し、今に至っている。

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