2019年1月18日(金)

松井知事がパリ到着 25年万博、最後のプレゼンへ
万博2025

2018/6/12 11:30
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【パリ=中川竹美】2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致を目指す大阪府の松井一郎知事は11日夕(日本時間12日未明)、博覧会国際事務局(BIE)の総会に出席するためパリに到着した。13日の総会で立候補国による3回目の公式プレゼンテーションに臨み、日本の開催計画をアピールする。投票権を持つBIE加盟各国に個別の働きかけも行う。

パリに向け出発する松井大阪府知事(11日、大阪空港)=共同

パリに向け出発する松井大阪府知事(11日、大阪空港)=共同

現地入り後に取材に応じた松井知事は「誘致に全力を尽くす」と意気込みを語った。

25年万博はロシア、アゼルバイジャンも立候補しており、プレゼンの持ち時間は各国30分。日本は松井知事のほか、誘致委員会の会長を務める榊原定征前経団連会長らが参加。ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長が登壇し、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに沿う形で、最先端の再生医療技術で世界の課題に取り組む姿勢を示す。

プレゼンに先立ち12日は日本大使公邸でレセプションを開催。榊原氏や大阪市の吉村洋文市長とともにBIE加盟各国の代表らに支持を訴える。11月の総会で、加盟170カ国の投票で開催国を決める。

事実上、最後のアピール

13日のプレゼンテーションは、2025年万博の開催国を決める11月のBIE総会を除くと、投票権を持つ加盟170カ国が一堂に会する最後の機会となる。日本など立候補3カ国にとって事実上、最後のアピールの場。開催計画の魅力をどこまで印象づけられるかが勝敗に大きな影響を与えそうだ。

東京開催が決まった20年夏季五輪・パラリンピックの招致レースでは開催地決定の2カ月前、国際オリンピック委員会(IOC)の全委員を前に実質的に最後となるプレゼンがあった。東京都の担当者は「地図や数字を多用して理解しやすい工夫をした」と明かす一方、「国際イベントの誘致に向けた正念場では、熱意を前面に打ち出し、感情に訴えることも必要だ」と助言する。

05年愛知万博では開催国決定までの約1年2カ月の間に、BIE総会で3回のプレゼンがあった。具体的な構想について説明した2回目が正念場だったが、会場となる森林の開発に異を唱える地元の人らがBIE本部のあるパリで反対運動を繰り広げた。

日本側はフランスが環境保護を重視していることも踏まえ、日仏交流に貢献してきた文化人らが「自然と調和した開発を提示する」などとフランス語で訴えた。愛知県の元幹部は「反対派とも対話する姿勢や、持続可能な開発など現在に通じる普遍的なテーマを強調したことが奏功した」と振り返る。

愛知万博の企画運営に携わったイベントプロデューサー、沢田裕二さんは大阪誘致を目指す日本の過去2回のプレゼンについて「BIEの及第点に達している」と評価する。

ただ、万博のような大規模な国際イベントを巡る投票行動は、国際情勢や外交関係を踏まえた政治判断によるところが大きい。沢田さんは「加盟国の投票を左右するのは、結局は国益に資するかどうかだ」と話しており、加盟各国への個別のアプローチをどう進めるかが重要なポイントとなりそうだ。

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