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飛距離アップへ ラウンド直前ドリル

 体幹を鍛えるトレーニングとゴルフレッスンの融合を実践している「TAIKANZ GOLF」。そこの若手実力派インストラクターである南田陽平プロは、飛ばし技術を習得させるだけでなく、飛ばしのための関節や筋肉の柔軟性を高める指導も行っている。今回はこれだけやれば動ける体となり、飛距離がアップするだけでなく、方向性も良くなるドリルを紹介してくれた。どれも立ってできるだけに家でも仕事場でも簡単にやれ、しかもラウンド直前に行えば、驚くほどの効果が期待できる。ぜひとも試してみよう。
(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.38」から)

「タイカンズゴルフ」の南田陽平です。今回は球を打たない素振りドリルを中心に、筋肉と関節がスムーズに動き、自然とスイングがよくなる12個の厳選ドリルを紹介します。このドリルをスタート前や自宅で行うことで、筋肉と関節がスムーズに動き、ブレの少ない安定したスイングが自然とできるようになります。結果としてミート率とヘッドスピードが上がり、無理なく飛距離を伸ばせます。

南田プロ(右奥)は飛ばしのための関節や筋肉の柔軟性を高める指導もしている

ドリルを行うにあたり、大事なことを「スタート前」と「自宅で行う」に分けて要点をまとめましたので、ドリルを始める前にお読みください。また、このドリルは全部行っても10分とかからないので、できればすべてのドリルを順番通りに行ってください。自分でも驚くほど飛距離が伸びると思います。

スタート前にティーグラウンド近くでブンブンと力いっぱい素振りをしている方をよく見かけますが、これでは力が入るばかりでいいスイングはできません。

そもそもゴルフ場へは朝早く長時間の運転を要するので体全体の筋肉、特に腰や尻といった筋肉が固まっています。関節も硬くなっていますので、まずはストレッチや柔軟体操をして関節や筋肉をほぐすことが重要です。それがよいスイングを自然に生み出すからです。

今回紹介するドリルはストレッチドリルから始まり、徐々にスイングに効果的な動きを取り入れたものになり、最後にグリップやアドレスをチェックするというものになっています。すべてのドリルを順番に行うことで、普段通りの筋肉と関節の動きを自然と取り戻すことができるのです。

ドリルを行うに際して大事なことは「動きを止めない」ということです。各部の動きにこだわり、途中で動きを止めてしまうとスムーズに筋肉を動かす、という目的を達成できません。また、このドリルはストレッチも兼ねているので、体全体をほぐすようにゆったりとしたリズムで行ってください。

ゴルフが上達するには練習あるのみとわかっていても、普通のアマチュアの場合は週1回の練習場通いがいいところでしょう。しかし、残念ながらこれではなかなか上達できません。今回紹介する12個のドリルはすべて行っても10分足らずですから、毎日、自宅で行うことも容易だと思います。

ドリルというと、球を打たないので、正しいスイングかどうかわからないと考える方がほとんどだと思います。しかし、それはむしろ逆です。というのも、アマチュアの皆さんは球を打つと、当てることばかりが気になってしまい、不自然なスイングに陥りやすいからです。

右肩が前に出てかぶったり、頭が上下したりと余計な動きが出てきてしまいます。練習中、ずっとコーチがつき切りになれば矯正もできますが、やはり一般的には難しいことだと思います。ですから、球を打たないで、一つひとつの体の動きを自分で感じながら行うドリルが大変有効なのです。

個々のドリルにはそれぞれ意味合いがあり、順番にセットで行うことにより、理想的なスイングに近づくことができるようになっています。また、体にしっかりと動きを覚え込ませるために、スタート前に行うよりも回数を増やすことが必要になります。それでも15分程度でできますので、就寝前に行うなど習慣化して続けましょう。

アイアンクラブで体を支え、深くスクワット

今回のドリルは「書斎のゴルフWEB」の動画でもご覧になれます。また、7月には日経プレミアシリーズ「誰でもできる『ゴルフ体幹』の鍛え方」が刊行される予定です。ゴルフに必要な体幹エクササイズが満載ですので、できましたらそちらもご覧いただければと思います。

ディープスクワット

(スタート前に5回、トレーニング10回)

アドレスの際に骨盤が前傾、または後傾してしまう人にお勧めのストレッチエクササイズです。骨盤が前傾すると腰が反り、後傾すると背中が丸まります。どちらもスムーズなスイングを妨げ、飛距離が落ちたり、ダフったりトップしたりする要因になります。また、太ももの裏を伸ばすことができるので、日々の練習のほか、スタート前のストレッチにも有効です。

アイアンクラブを体の前で、グリップを上にして地面と垂直に立てます。両手を伸ばし、グリップの上に軽く置きます。スタンスは肩幅に開きます。

お尻をゆっくり下ろしていきます。このとき、かかとが浮いたり、クラブが体のほうに倒れたりしないよう注意します。膝を伸ばし、お尻を上げ太ももの後ろを伸ばしていきます。

(文:宇蓮木進ノ介、写真:大森大祐、協力:TAIKANZ GOLF)

 南田陽平(みなみだ・ようへい) 1986年12月30日、大阪府生まれ。166センチ、62キロ。ライフウェル所属。15歳からゴルフを始め、2014年に日本プロゴルフ協会入会。ティーチングプロA級取得。TPI認定トレーナー。今年1月から東京・新宿御苑にある「TAIKANZ GOLF」でレッスンを担当。わかりやすい教えと確固たる腕前で人気急上昇。
 続きは「書斎のゴルフ」本誌をご覧ください。
 創刊10周年を迎えた「書斎のゴルフ」は、国内唯一の「読むゴルフ誌」として異彩を放ってきました。これからもゴルフの奥深さを味わい、真にゴルフを上達したいと願う読者の方々に向け、ゴルフの本質や神髄に迫る記事を中心にお届けしてまいります。ご期待ください。定期購読はこちらへ

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