新潟知事選、自公系の花角氏が初当選

2018/6/10 23:56
保存
共有
印刷
その他

米山隆一前知事の辞職に伴う新潟県知事選は10日投開票され、いずれも無所属新人で、前海上保安庁次長の花角英世氏(60)が、元新潟県議の池田千賀子氏(57)=立民、国民、共産、自由、社民推薦=ら2人を破り、初当選した。花角氏は自民、公明両党の支援を受けたが、東京電力柏崎刈羽原子力発電所再稼働の同意については慎重に判断する姿勢を示している。再稼働問題はなお時間がかかりそうだ。

当確が伝わり万歳する花角氏

当確が伝わり万歳する花角氏

「ふるさと新潟を元気な暮らしやすい新潟にする」。10日夜、当選確実の一報を受けた花角氏は新潟市内のホテルで支援者らに県政運営の抱負を語った。

花角氏は国土交通省観光政策課長や新潟県副知事などを歴任した堅実な行政手腕を訴え、幅広い支持を得た。

原発問題については米山前知事が進めてきた東電福島第1原発事故の原因など「3つの検証」を、2、3年かけて進めると表明。「検証が終わるまで再稼働の議論は始めることはできない」と説明してきた。

さらに「検証結果がまとまり結論を示せる状態になったなら、辞職して(県民の)意見を確認することもある」とも述べ、再稼働の判断を争点に出直し知事選を実施し、県民の信を問う可能性も示唆している。

投票率は58.25%と、前回を約5ポイント上回った。

花角氏当選に、東京電力ホールディングス(HD)関係者は胸をなで下ろしている。池田氏が知事になれば、柏崎刈羽6、7号機の再稼働が遠のくとみていたからだ。

ただ、花角氏も選挙戦では再稼働に慎重な姿勢を崩していない。「花角氏が知事になっても事業計画で予定している2021年度までの稼働はギリギリ」との見方も社内にはある。花角氏が、前知事時代からの検証作業をどう進めていくのか、固唾をのんで見守ることになりそうだ。

はなずみ・ひでよ=82年(昭57年)東大法卒、運輸省(現国土交通省)入省。観光政策課長、官房審議官などを経て、15年海上保安庁次長。新潟県出身、60歳。
保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]