2018年8月21日(火)

「首脳宣言承認しない」 トランプ氏がG7会議閉幕後に反旗

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2018/6/10 8:52
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 【シャルルボワ(カナダ東部)=河浪武史】トランプ米大統領は9日、日米欧主要7カ国(G7)首脳会議の終了直後に「首脳宣言を承認しないよう米代表団に指示した。米国であふれる自動車の輸入関税を検討するためだ」とツイッターで突如表明した。議長国カナダのトルドー首相が記者会見で、米国の鉄鋼関税の発動を「侮辱的だ」などと批判したことに激しく反発した。

対峙するメルケル独首相とトランプ米大統領。その奥で腕組みする安倍首相=ロイター

対峙するメルケル独首相とトランプ米大統領。その奥で腕組みする安倍首相=ロイター

 トランプ氏はG7サミットを途中退席して、米朝首脳会談を開くシンガポールに大統領専用機で向かっており、機中から投稿したとみられる。G7首脳はトランプ氏の出発後に首脳宣言を発表して「保護主義と闘う」などと盛り込んだ。トルドー氏は首脳宣言を「日米欧カナダ7カ国の総意」と評したが、閉幕直後にトランプ氏は反旗を翻した。

 トランプ氏はツイッターで「トルドー首相はG7会議中はおとなしくしていたが、自分がいなくなった後の記者会見で『米国の関税は侮辱的だ』と言った」などと強い不満をぶつけた。首脳宣言を承認しないと主張したうえで、鉄鋼・アルミだけでなく、主力輸入品の自動車に追加関税を課す可能性を改めて指摘した。

 G7は難航した首脳宣言を最終的に取りまとめたが、米国は鉄鋼関税の発動を撤回せず、欧州連合(EU)やカナダは「7月に報復関税を必ず発動する」(トルドー首相)と反発を強めている。表向きはぎりぎりの協調を保ったかに見えたG7だが、米国とそれ以外の6カ国の亀裂は一段と深まったようにみえる。

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