2018年12月12日(水)

米製スパコン、最速に返り咲き IBMが中国製抜く

2018/6/9 6:40
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【シリコンバレー=佐藤浩実】米IBMは8日、米エネルギー省(DOE)のオークリッジ国立研究所に設置しているスーパーコンピューター「サミット」が1秒あたり20京(京は1兆の1万倍)回の計算速度を達成したと発表した。直近までスパコンの計算速度ランキングで世界首位だった中国製の「神威太湖之光」を抜いて、世界最速となる。米国のスパコンが計算速度で1位になるのは2012年以来だ。

IBMはDOEからスパコンを受注し、画像処理半導体(GPU)メーカーのエヌビディアなどと共同で開発に取り組んできた。サミットは心臓部に「パワー9」と呼ぶIBM製のCPU(中央演算処理装置)を9216個使い、計算能力を高めるために2万7648個のGPUも採用した。記憶装置も250ペタ(ペタは1千兆)バイトを備える。

サミットの大きさは5600平方フィートで、テニスコート2つ分にあたるという。DOEはがんの研究などに利用していく計画だ。サミットの速度は日本製スパコン「京」と比べると約20倍にあたる。

スパコンの計算速度ランキングでは16年以降、1位と2位を中国製が占めていた。今回サミットに抜かれた神威太湖之光の計算速度は1秒あたり9.3京回。IBMのジョン・ケリー上級副社長が声明で「スパコンはコンピューターのF1だ」と述べたように、スパコン開発は企業や国の技術力を示す手段にもなっている。

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