新素材の淡水化膜、無機物つきにくく 信州大が確認

2018/6/8 22:03
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信州大学アクア・イノベーション拠点(長野市)は8日、海水淡水化などに使う逆浸透膜を新素材のカーボンナノチューブで作ると、無機物が付きにくいことを確認したと発表した。逆浸透膜の保守作業を大幅に減らすことができ、コスト削減や環境への悪影響の軽減につながるという。

現在主流の逆浸透膜は水中のカルシウムイオンと反応して炭酸カルシウムを生成し、水が流れにくくなる欠点がある。カーボンナノチューブを使うと膜の電荷がプラスに近づき、正の電荷を持つカルシウムイオンを寄せ付けにくくなる。膜表面に形成される水の面も、カルシウムイオンとの反応を妨げるという。

同拠点は2017年9月に逆浸透膜の有機物に対する耐汚染性を発見していた。無機物は分子の粒が小さく、汚染を避けるのがより難しい。

研究リーダーの遠藤守信・信州大特別特任教授は「(地下水など)無機物がより多い水で利用すれば(水をきれいにするシステムの)運用コストが半分になる」と説明。今後は大型化を進め3年後をメドに実用化につなげる考えを示した。

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