手の甲をたたいて鉄鋼株に買いを入れ、拝むポーズで不動産株を売りに出す。独特の手サインが交わされる立会場が東京証券取引所の心臓部だった平成の初め。海外投資家による売買の比率はわずか12%だった。今では7割を占めるに至る道のりは、市場の景色を塗り替え、企業と株主の関係を変える歴史だった。
平成の株式市場は、株高に熱狂する個人投資家や財テクマネーとともに幕を開けた。日経平均株価が3万8915円の史上最…
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<訂正>9日2時に掲載した「平成の30年 海外勢が席巻 株取引に変革の波」の記事中、斉藤惇氏の肩書がKKRジャパン会長とあったのは元会長の誤りでした。(2018/6/9 11:34)