レッツノート過去最高の42万台 デスクトップから移行
パナソニックは2018年6月7日、ノートパソコン(PC)「レッツノート」シリーズの夏商戦向け新製品説明会を開き、坂元寛明モバイルソリューションズ事業部長は18年3月期の出荷台数が約42万台だったと発表した。

坂元事業部長は「前期比約30%増と大幅な伸びで、過去最高記録を更新した。法人におけるモバイルPCの需要増はあと数年続くと見ている。従来のデスクトップPCからモバイルPCへと移行し、在宅勤務や移動中の業務、フリーアドレスなどに活用する動きが増えている。この傾向を確実に捉える」(坂元事業部長)と述べた。
そこで新製品の目玉に据えたのが、14型Windows 10 PCの「LV7シリーズ」である。想定実勢価格は21万円(税別)からで、発売は6月15日。
LV7は従来機「LX6シリーズ」の後継に当たるノートPC。新たにクアッドコア(4コア)CPUを採用し、処理性能を高めた。素材や加工手法の見直しで重さは約1.25キログラムに抑えつつ、約13時間のバッテリー駆動時間を確保した。

顔認証対応カメラによる高速サインイン「Windows Hello」に対応したのも特徴だ。女優の比嘉愛未さんが眼鏡を着用して顔認証のデモを披露。比嘉さんは「眼鏡をかけていても普段通り一瞬で認証できる」と新機能をPRした。
シャープが東芝のPC事業買収を発表したことについて、パナソニックの坂元事業部長は「業績回復が著しいシャープが買収したことで脅威を感じている。シャープの戦略をよく見極めて手を打ちたい。ただ、競合他社がどうであろうと、日本の神戸工場で一貫したものづくりをして日本品質の製品を出しているレッツノートの強みに変わりはない」と述べた。
(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)
[日経 xTECH 2018年6月7日掲載]
関連リンク