2019年6月25日(火)

SNS映え「バズ玩具」 おもちゃショー、開封も楽しく

2018/6/8 11:45
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玩具見本市「東京おもちゃショー2018」が9日から東京ビッグサイト(東京・江東)で一般公開される。今年の目玉は「ユーチューブ」やSNS(交流サイト)への動画投稿を意識した、開封作業自体も楽しめるおもちゃだ。飲食店などでインスタ映えするメニュー作りが広がるなか、ネットで話題になって大ヒットにつながる「バズ玩具」が登場するか――。

人形がカプセルに入ったタカラトミーの「L.O.L.サプライズ!」(税別1680円)。フィルム状の包装を開けるとまずメッセージカードが登場。次の包装を開けると人形にはるシールが出てくる。さらに1枚めくると、人形に着せる洋服が。何重にもなった包装を開ける度に楽しみを設定した。

海外では玩具の包装を開封するだけの動画がユーチューブ上で人気を集めている。そこから着想を得たのがこの商品だ。米大手MGAエンターテインメントが開発した玩具で、世界で累計5億体を販売している。日本での販売権をタカラトミーが獲得した。

開封それ自体や、中に何が入っているか分からない驚きを楽しむ玩具は「サプライズトイ」と呼ばれる。玩具業界で今、注目を集めているジャンルだ。

セガトイズ(東京・台東)も8月から「WHO are YOU?」(税別2980円)というサプライズトイを投入する。毛玉に目が付いた玩具で、水で洗うと形が変化する。最終的な姿は発売まで伏せられている。

海外で先行するサプライズトイだが、国内でも人気の兆しは出ていた。タカラトミーが16年10月に発売した「うまれて!ウーモ」は卵からぬいぐるみが生まれてくるおもちゃだが、ぬいぐるみの種類は生まれるまでわからない。サプライズトイの先駆けだ。シリーズで累計45万個以上を出荷している。ユーチューバーを起用した販促やSNS上で拡散され人気を集めた。

サプライズトイ以外にも各社は「SNS映え」を狙った商品を次々と打ち出している。タカラトミーアーツ(東京・葛飾)の「ちょっこりさん」シリーズは安定して座らせることができ、写真を撮ることを目的としたぬいぐるみ。SNSで人気をあつめているぬぐるみを日常の1コマに入れて撮影する「ぬい撮り」から着想を得た。テンヨー(東京・江東)もSNS映えを狙ったジグソーパズルやスマホを使った手品グッズを投入する。

玩具市場の規模は家庭用ゲーム機と連動した「妖怪ウォッチ」の玩具が大ヒットした14年度から8000億円を維持している。今年は家庭用ゲーム機と連動した玩具も進化している。

バンダイ(東京・台東)は3月から任天堂の「ニンテンドー3DS」に取り付けて遊ぶ「爆釣バーロッド」(税別4800円)を発売。3DSのカメラを生かした拡張現実(AR)機能や様々な商品のバーコードを読み取って遊ぶ仕組みを取り入れている。

タカラトミーはレベルファイブ(福岡市)のサッカーゲーム「イナズマイレブン アレスの天秤(てんびん)」と連動する腕時計型の玩具をゲームに先駆けて30日から発売する。「イナズマイレブンバンド」(税別5800円)はチップが内蔵され、ゲーム機にタッチして連動する。腕時計をつけて歩くと歩数計のように集計し、その数に応じてゲームが有利になるようなしかけも導入している。

ゲーム機やスマホの登場で子供の遊びは多様化し、少子化の波も玩具業界を苦しめている。しかし「デジタル化が進む一方でアナログの良さが再認識されている」と業界では期待の声があがり、スマホやゲーム機を生かして市場拡大を狙う。

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