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農工大発ベンチャー 脳梗塞の新薬の治験を開始

より幅広い患者を対象に

東京農工大学発のベンチャー企業、ティムス(東京都府中市)は、急性期の脳梗塞患者を対象にした新薬の治験を東北大学などで始めた。現在の治療薬「t-PA」は発症して4時間半までしか使えないが、開発中の新薬は発症後12時間までの患者が対象となる。2019年春をメドに63~90人の患者での治験を終え、安全性と効果を評価する。効果が認められれば、国際共同治験に移り数年後の実用化を目指す。

治験に使う開発中の新薬「TMS-007」は、脳梗塞の原因となる血栓を溶かす働きと、血管の詰まりで起きる炎症を抑える効果などを併せ持つ。このため、出血などの副作用が少ない血栓溶解剤として期待されている。東京大学医学部付属病院で実施した臨床試験(フェーズ1)で安全性が確認されたため、効果などを確かめる治験(フェーズ2)に移った。

東北大学病院のほか総合南東北病院、仙石病院、秋田大学付属病院などで実施する。

脳梗塞の発症者は国内では年間30万人程度で、同6万6000人がなくなっている。治療には血管が詰まる原因となる血栓を溶かす血栓溶解剤「t-PA」が使われているが、発症後4時間半までしか使えない。8時間までなら血栓を壊して取り除く血栓回収療法も実施されているが、対象となる患者は一部にすぎない。

TMS-007の有効性が認められれば、米国のバイオ企業、バイオジェンが国際共同治験を実施する計画。実用化されれば、より多くの患者を救えることになる。

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