キッコーマン、5年以内に南米・インドで販売会社
【フォンタナ(ウィスコンシン州)=平野麻理子】キッコーマンの茂木友三郎名誉会長は6日、5年以内に南米とインドで販売会社を設立する考えを明らかにした。すでに進出しているアフリカでも販売拡大を目指す。同社は売上高の6割を米国など海外が占める。新興市場を積極的に開拓し、人口減に直面する日本市場の落ち込みを上回る成長を目指す。
生産拠点を持つウィスコンシン州で記者会見した。南米は肉の消費量が多く、日系人も多いことからしょうゆ需要は大きいとみられる。インドはカレーを中心とした伝統的な食事が根付いているが、地域の食文化にあったレシピ開発を通じて市場を開拓する。茂木氏は「世界中にキッコーマンを広げていく。残ったところを全部埋めつくしたい」と語った。
キッコーマンは1957年に米国市場に本格進出し、ウィスコンシン州の工場は今年で45周年を迎えた。同社では営業利益の7割を海外が占める。長期計画では2020年代に南米で、30年代にインド、アフリカでしょうゆ事業を成長軌道に乗せる計画だ。
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