2018年6月25日(月)

就活戦線 二極化進む 6月内定率65%、乗り遅れ組も
ディスコ調べ

就活
コラム(ビジネス)
2018/6/7 11:51
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 2019年春に卒業する学生の採用面接が解禁になって約1週間たつが、すでに就活は終盤戦に入っている。就職情報大手のディスコ(東京・文京)が7日発表した19年卒の大学生・大学院生の6月1日時点の就職内定率(内々定を含む)は65.7%だった。昨年の同時期と比べて2.3ポイント増え、既に就活を終了した学生は約35%にのぼった。ただ、まだ内定を得ていない学生のなかには持ち駒がなくなるケースもあり、就活生の二極化が目立ってきている。

すでに就活は終盤戦に入っている(東京・丸の内)

 経団連は加盟企業に対して、19年卒の学生の就活は大学3年生の3月に説明会、4年生の6月に面接解禁としている。6月1日時点の内定率は現行の採用スケジュールとなった17年卒の調査から過去最高となった。5月1日と比べても23.5ポイント増加した。

 ただ、5月の調査では前年同期を4.7ポイント上回っていたのに対し、ここにきて前年との差が縮まった。ディスコの武井房子上席研究員は「昨年よりも採用活動の前倒し傾向が出てきており、今年は5月中下旬に内々定を出す企業も多かったようだ」と指摘する。

 すでに就活を終了した学生の割合は前年同期比6.4ポイント増の35.2%に達した。慶応大4年の女子学生は1日に大手広告代理店の面接を受け、数時間後に内定を得た。他社からも面接通過の連絡をもらったが、「第一希望から内定が出たので就活は終了する」と話す。

 学生優位の売り手市場といわれるなか、就活に苦戦する学生も一定数いる。内定を得ていない学生のうち、「近々内定をもらえる見通しが立っている」と答えた割合は16.3%。「選考中の企業はなく全く見通しが立っていない」との回答も14.5%を占め、昨年の同じ時期よりも割合が高くなっている。早くから就活に動き早期に内定を得る学生と、準備に乗り遅れた学生との二極化が目立ってきている。

 19年卒の選考が進む裏では、はやくも20年卒の就活が動き始めている。リクルートキャリア(東京・千代田)などの就活3大ナビサイトは1日に、主に大学3年生向けのインターンシップ(就業体験)情報サイトをそろって開設した。リクルートキャリアの「リクナビ2020」は1万社超のインターン情報を掲載し、学生の登録数は予想を上回るという。8月末からはインターンの動画も公開する。

 複数の企業が参加する就活イベントも始まっている。3日にマイナビが東京ビッグサイト(東京・江東)で開いた大学3年生向けのインターンシップのイベントには、昨年の同時期より3割多い約260社が参加した。企業のブースでは、メモを取りながら採用担当者の話を熱心に聞く学生でひしめき合っていた。

 都内の女子大に通う3年生は「金融系のインターンに夏休みは行くつもり。すでに大学2年の夏にもインターンに参加したので、今年はもっと就活への準備をしていきたい」と話す。3日のイベントには約1万5000人の学生が参加し、昨年同時期より2割増えた。インターンに参加する学生が増えていることもあり、マイナビはイベントを昨年より16会場増やして、全国36都市で開催する予定だ。

 経団連は20年卒の就活スケジュールは、19年卒と同じ日程としている。ただ、既に3年生の6月が実質的な就活スタートと捉えている学生が大半だ。就活の序盤戦となる夏のインターンへの参加に向けた選考も始まっており、早期化の流れは今後も続きそうだ。

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