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ルート覚えて賢く店舗の床掃除、ソフトバンク系のロボ

地下街を試験走行するソフトバンクロボティクスの「RS26」(5月31日、東京・丸の内)

ソフトバンクグループでロボット事業を手掛けるソフトバンクロボティクス(東京・港)は、自動運転技術を搭載した床洗浄機を8月に発売する。一度ルートを覚えさせれば、無人で床掃除が可能。人手不足が深刻化する中、清掃コストを削減したい商業施設などでの利用を見込んでいる。4施設ですでに試験的に導入しており、管理・清掃の自動化を進める三菱地所なども検討している。

床洗浄機の名称は、「RS26 powered by Brain OS」。運用額10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンドが投資した米ブレインコープ(カリフォルニア州)が開発した人工知能(AI)を搭載した。清掃するエリアをいったん人が運転することで地図データを作成して記憶。スタートボタンを押せば、次回以降は自律走行する。

先頭にあるカメラや複数のセンサーで自らの位置を把握する。通行人や障害物があった場合は、停止したり回避したりしながら走行する。価格は非公表だが、人が乗るタイプの清掃機とほぼ変わらない価格設定にするという。

5月からアリオ亀有(東京・葛飾)、ゆめタウン廿日市(広島県廿日市市)、大阪駅(大阪市北区)、阪急西宮ガーデンズ(兵庫県西宮市)の4カ所の商業施設が試験的に導入している。

ユニクロなど約200のテナントが入るゆめタウン廿日市では、2、3階の通路の床清掃をRS26が担う。1フロア6千平方メートルという広さを掃除するにはかなりの人手がいるため数年前から掃除ロボを探していた。ソフトバンクロボティクスの商品は、米国の大手スーパーなどでの実績もあると知り、導入を決めた。

ゆめタウンは中国地方を中心に約65店舗がある。運営会社イズミグループで施設管理を担うイズミテクノ(広島市)によると、廿日市店や他の店舗も含めて数十台を導入する方向だ。「自動運転であれば清掃の品質も一定になるし、人件費の削減などで20%程度生産性が上がるとみている」(同社)という。

三菱地所は5月末、RS26の試験走行会を東京丸の内の地下道で行った。集まった同社社員や清掃関係者からは「1回ルートを覚えれば次回は自動というのは楽。清掃の範囲やスピードも申し分ない」との声があったという。

三菱地所は4月からビルの警備に綜合警備保障(ALSOK)の警備ロボを導入するなど、人手不足や将来の人口減少を見据えて建物の管理・警備の自動化を進めている。お掃除ロボの導入についても前向きに検討しているという。

(企業報道部 佐竹実)

[日経産業新聞6月7日付]

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