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トランプ氏がシャングリ・ラを選んだ理由

米朝首脳会談ライブ

トランプ米大統領が宿泊先に選んだシャングリ・ラホテルは、厳しい警備態勢とVIP対応の習熟度の高さでシンガポール政府のお墨付きを得ている。

シンガポールは公的な賓客の宿泊施設を持たないこともあり、同ホテルの中でも最高級の「バレー・ウィング」は事実上の迎賓館としての役割を果たしている。オバマ米大統領も2009年、同ホテルに宿泊した。

老舗の高級ホテルらしく、大通りから奥に入った住宅地にある立地も強みだ。周囲の道は細く、検問所の設置で「陸の孤島」を比較的容易につくりだせる。トランプ氏の支持者が経営するマリーナベイ・サンズなどは地下鉄の駅やショッピングモールに直結しているため、警備しづらいとの指摘が多かった。

02年以降、毎年6月前後に同ホテルで開くアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)にはアジアや欧米の防衛相が集合する。警察の待機場所から車の流れ、ホテル前の郵便ポストの閉鎖方法まで、警備ノウハウが蓄積されている。

シャングリ・ラの創業者はマレーシアの最大華僑財閥の長、ロバート・クオック氏だ。今や国際的な高級ホテルチェーンだが、1971年開業のシンガポールのホテルが第1号だった。

94歳のクオック氏は5月の選挙で15年ぶりにマレーシア首相に返り咲いたマハティール氏の顧問となったほか、中国共産党幹部との関係も良好とされる。トランプ氏がシャングリ・ラを宿泊先に選んだことで、その華麗な人脈に再び注目が集まる。

(シンガポール=谷繭子)

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