2018年6月18日(月)

米中間選挙、8州で予備選 大票田のカリフォルニア州が焦点

トランプ政権
北米
2018/6/6 7:27
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 【ワシントン=中村亮】11月の米議会中間選挙に向けて与野党の候補者を決める予備選が5日、焦点のカリフォルニアを含む8州で一斉に実施された。今後、11月の本選を争う顔ぶれが固まるにつれ、米国は本格的な選挙モードに入る。堅調な景気や初の米朝首脳会談への期待などを背景にトランプ大統領の支持低迷には歯止めがかかってきた。与党・共和党の追い上げで野党・民主党の優位は揺らぎつつあり、選挙戦は今後一層白熱しそうだ。

5日、8州で予備選が実施された(ロサンゼルス)=ロイター

5日、8州で予備選が実施された(ロサンゼルス)=ロイター

 中間選挙では上院(定数100議席)の35議席、下院(定数435議席)の全議席が改選になる。現状は共和党が上院で51議席、下院で235議席と両院で過半を握る。民主党の議席数は上院が49、下院が193。

 各州は予備選で与野党の候補を1人ずつ選んで、秋の本選で決選投票を行う。5日はカリフォルニア州やミシシッピ州、アラバマ州など8州で予備選が行われた。予備選は3月から始まっており、9月まで続く。

 予備選で共和・民主両党の候補が決まれば、各候補の掲げる政策や資金力、集票力などを基にした各選挙区での対立の構図が明確になり、選挙戦の行方を占いやすくなる。候補の顔ぶれは与野党の党内勢力や政策の方向性も左右する。

 5日の予備選の焦点は全米最大の下院53議席を抱えるカリフォルニア州の行方だ。野党・民主党が下院で過半数の議席を奪還できるかを左右する重要な州となる。

 トランプ氏は5日、ツイッターで「カリフォルニア州のすばらしい全ての共和党候補に投票しよう」と投稿。同州選出の民主党のナンシー・ペロシ下院議員を標的に、増税や高い犯罪率をもたらすだろうと攻撃し、「ペロシ氏にこの国を任せてはいけない」と訴えた。

 カリフォルニア州は民主党の地盤が固く、トランプ氏が掲げる反移民政策や自動車の燃費規制緩和などに反発する有権者が多い。民主党は共和党が持つ下院の議席のうち7地区に照準を合わせて攻勢をかけている。

 民主党の懸念材料は候補者の乱立だ。カリフォルニア州の予備選は所属政党に関係なく得票数が多い2人を本選候補に選ぶ珍しい制度を採用している。

 同州南部の下院39区では、6人の候補が民主党の指名を巡って激戦を繰り広げる。民主党候補同士で票を奪い合えば、本選に進むのが2人とも共和党候補になる可能性もある。予備選を通過できても、前哨戦に多くの選挙資金を割いた結果、本選に向けた資金基盤が弱まる懸念もある。

 中間選挙を巡っては、「反トランプ」機運で民主党が優位との見方が強かったが、30%台後半で低迷していたトランプ氏の支持率はここへきて4割強に持ち直している。同氏の不支持率はなお5割を超えているものの、中間選挙での投票先を問う世論調査でも、共和・民主両党への支持は接近しつつある。

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