脳疾患薬の候補物質開発 新潟大、老廃物の排出促す

2018/6/5 22:00
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新潟大学は脳疾患の症状を改善する薬剤候補となる新たな化合物を開発した。脳内の水の流れを円滑にすることで、疾患の要因となる老廃物の排出を促進させる。アルツハイマー病やパーキンソン病などの新たな治療法の開発につながる可能性がある成果だ。

アルツハイマー病などの脳疾患は異常なたんぱく質などの老廃物が脳に蓄積、滞留するのが一因と考えられると従来の研究で分かっている。

五十嵐博中教授らの研究グループは脳の8割と大部分を占める水の流れを調整する「アクアポリン4」と呼ぶたんぱく質に着目。シミュレーション(模擬実験)を繰り返し、細胞を用いた実証実験を70回以上重ねてアクアポリン4の機能を促進することができる化合物の作製を進めてきた。

開発した化合物をマウスに投与して特殊な磁気共鳴画像装置(MRI)で脳内の水の流れを確認したところ、脳の本体から「脳室」と呼ぶ空間に水がスムーズに移動していることが分かった。

今後は様々な脳疾患に対する効果を検証するほか、水の流れを円滑にする機能促進の効率を高めていく。3年以内に薬剤としておおむね完成させ、その後の実用化へとつなげたい考えだ。

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